Apple TV+から2022年11月4日に独占配信された「その道の向こうに」の感想記事です。
オススメ度
あらすじ&予告編
故郷のニューオーリンズで周りの環境に適応しようともがく外傷を負った帰還兵のリンジーは、地元の自動車整備士ジェームズと出会う。
そんな2人は思いがけない絆を築き始める…
作品情報
原題:Causeway
製作国:アメリカ(2022年)
配給:Apple TV+
監督:リラ・ノイゲバウアー
本編:94分
出演:ジェニファー・ローレンス、ブライアン・タイリー・ヘンリー、リンダ・エモンド、ジェイン・ハウディシェル、スティーヴン・ヘンダーソンほか
レビュー
静けさと温かさが際立つ作品
アフガニスタンで負傷した米兵とトラウマを抱える自動車整備工の心の交わりを描いた物語。
他人だからこそ本音で話せるという、普遍的な感情に沿った描写に感情移入せずにはいられない。
重いテーマを明るく描くのではなく敢えてそのまま描ききり、小説かと思うほどに心理描写が見える脚本は見事としか言いようがありません。
プールやシャワーなど水の描写を多く取り入れ、心理的な描写を水で表現していることも自然とハマっていて、Causewayというタイトルが効くはずなのに邦題が『その道の向こうに』…
そこだけ残念と言わざるを得ないですね…
個人的にはタイトルはそのままにするべき。 損なう場合の方が圧倒的に多いので。
その点を除いても配信には余りある良作には違いないでしょう。
PTSDはどこでどんな形で生じるかわからないし、どこでどんな出会いがその心を救ってくれるかわからないからこそ、こういった作品に出会うことで誰かが救われるかもしれない。
ジェニファー・ローレンスと共に前進したくなるような、昨日の自分より少し前向きになれる作品だと思います。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.5 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 96% Audience 75%
metacritic METASCORE 66 USER SCORE 6.6
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