ウェディング・ハイ

松竹から2022年3月12日に劇場公開された「ウェディング・ハイ」の感想記事です。

「地獄の花園」(2021)などで脚本家としても才能を発揮するお笑い芸人バカリズムのオリジナル脚本による、結婚式を舞台に描いた群像コメディ作品です。

オススメ度3.3

あらすじ&予告編

お茶目だけど根は真面目な石川彰人と天真爛漫な新田遥のカップルは、敏腕ウェディングプランナーの中越真帆に支えられながら結婚式の準備を進め、ようやく式当日を迎える。

新郎新婦の紹介VTRや主賓挨拶、乾杯の発声といった定番の演目に並々ならぬ情熱を注ぐ参列者たちだったが、熱すぎる思いが暴走し式は思わぬ方向へと展開。

新郎新婦からのSOSを受けた中越は、知恵と工夫で数々の難題に立ち向かうが、さらに遥の元恋人・裕也や謎の男・澤田も現れて…

作品情報

製作国:日本(2022年)

配給:松竹

監督:大九明子

本編:117分

出演:篠原涼子、中村倫也、関水渚、岩田剛典、中尾明慶、浅利陽介、前野朋哉、泉澤祐希、佐藤晴美、宮尾俊太郎、六角精児、尾美としのり、池田鉄洋、臼田あさ美、片桐はいり、皆川猿時、向井理、高橋克実ほか

レビュー

とある結婚披露宴を舞台に繰り広げられるドタバタコメディ作品。

NOと言わず最善を尽くすウェディングプランナーを演じる篠原涼子をはじめとした、一癖も二癖もある豪華キャストが演じる濃ゆい登場人物のそれぞれの背景を描く群像劇は、コメディタッチと相まって没入感を得やすいように感じます。

バカリズムが作り込む誰も傷つけずに笑いに変える脚本は、『地獄の花園』(2021)同様に完成度高く作り込まれていて、雪だるま式に膨れあがる幸福を描く様は見事と言って良いでしょう。

しかし、踏んだんに盛り込まれた様々な要素に伴って滞るテンポの悪さは気になるし、想像の斜め上を行くような展開は特にないのはとても残念に感じます。

それでもクセ強の登場人物たちのキャラクターがそれぞれ際立っていて、それぞれの俳優の魅力が存分に堪能できるし、脚本と相乗効果のように感じられるのは素晴らしいと思います。

評価

脚本3.5

配役4.0

演出3.0

音楽3.0

映像3.0

IMDb 6.5 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer –% Audience –%

コメント