ワーナー・ブラザースから2024年2月9日に劇場公開された「カラーパープル」の感想記事です。
スティーブン・スピルバーグが手がけた名作映画「カラーパープル」(1985)をミュージカル映画としてリメイクした作品。
ピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説と、ブロードウェイでロングランヒットを記録したミュージカル版をもとにした再映画化です。
オススメ度
あらすじ&予告編
横暴な父に虐待され、10代で望まぬ結婚を強いられた女性セリーは、唯一の心の支えである妹とも離れ離れになり、不遇な日々を過ごしていた。
そんな中、型破りな生き方の女性たちとの出会いや交流を通して自分の価値に目覚めたセリーは、不屈の精神で自らの人生を切り拓いていく…
作品情報
原題:The Color Purple
製作国:アメリカ(2023年)
配給:ワーナー・ブラザース
監督:ブリッツ・バザウーレ
本編:141分
出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズほか
レビュー
巨匠スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作をミュージカル映画としてリメイクした作品。
オリジナルを知らない身としてはこちらが正解としか思えないほどに、作風とミュージカルがマッチしている印象を受けます。
冒頭から虐げられ、悲惨な人生を送る人々の鬱屈さを演出するも、明るさとともに重さから解き放たれた爽快感すらあるように感じられるのは、これがミュージカルの力かと唸らざるを得ません。
ミュージカル映画の醍醐味である”ソウルフル”さが凄まじいし、心情を丁寧に描くのももちろん良いが、とりあえず想いを歌にしたから聞け!!的な展開がもはや潔いし刺さります。
勧善懲悪で迎えるラストは魂の歌声が高らかに響き渡り、人間の尊厳や生命力など普遍的な強さを見せつけてくれる良作です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.8 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 81% Audience 95%
metacritic METASCORE 72 USER SCORE 7.1