カンダハル 突破せよ

クロックワークスから2023年10月20日に劇場公開された「カンダハル 突破せよ」の感想記事です。

アメリカ国防情報局の職員ミッチェル・ラフォーチュンがアフガニスタン赴任時に体験した実話をベースに描いたアクション作品。

オススメ度4.6

あらすじ&予告編

イラン国内で核開発施設の破壊工作に成功したCIA工作員トム・ハリスは、CIAの内部告発による機密情報漏洩で全世界にその正体が明らかとなってしまう。

ミッションを即刻中止し、中東からの脱出を図るトムは、30時間後に離陸する英国SAS連隊の飛行機に搭乗するため、アフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地を目指す。

しかし、イランの精鋭集団・コッズ部隊、パキスタン軍統合情報局(ISI)、さらにタリバンの息がかかったゲリラ、金次第で敵にも味方にもなる武装集団など、トムをめぐる追跡劇は敵と味方が入り乱れる混沌としたものとなっていく…

作品情報

原題:Kandahar

製作国:イギリス(2023年)

配給:クロックワークス

監督:リック・ローマン・ウォー

本編:119分

出演:ジェラルド・バトラー、ナヴィド・ネガーバン、アリ・ファザル、バハドール・フォラディ、オリビア・マイ=バレット、ニーナ・トゥーサン=ホワイト、レベッカ・カルダーほか

レビュー

イラン核施設の爆破工作という冒頭設定から圧倒的臨場感を醸し出す本作は、緊張感高まる逃走劇に。

アフガニスタンのカンダハルにある軍事基地を目指すジェラルド・バトラー演じるトムが繰り広げるフィジカル全開のバトルアクションと、ナヴィド・ネガーバン演じる通訳の言い知れぬ哀しみと芯の通った信念が描くストーリー展開は抜群であると共に、荒野を横断する2人を様々な勢力が無象かつ執拗に追いかけ回すスリラー具合は凄まじいものがあります。

砂漠に押し寄せる車両の波や地形を駆使した戦術といい緊迫感溢れる演出も光ります。

最初のシーンから集中して見られ、キャスティングに脚本、演出といい間違いなく秀作であると感じます。

暗がりが多いため字幕が浮き出て少し見づらいのが難点ではあります。

評価

脚本5.0

配役5.0

演出5.0

音楽4.0

映像4.0

IMDb 6.1 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 45% Audience 82%

metacritic METASCORE 52 USER SCORE 4.6

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