Netflixから2019年3月29日に独占配信された「ザ・テキサス・レンジャーズ」の感想記事です。
実在の犯罪者カップルであるボニーとクライドを、彼らを追いつめたテキサス・レンジャーの視点で描いていたNetflixオリジナル映画です。
オススメ度
あらすじ&予告編
冷酷な銀行強盗ボニーとクライド逮捕に駆り出された2人の元テキサス・レンジャーが、経験に裏打ちされた直感を頼りに悪党を追い詰める…
作品情報
原題:The Highwaymen
製作国:アメリカ(2019年)
配給:Netflix
監督:ジョン・リー・ハンコック
本編:132分
出演:ケビン・コスナー、ウディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ、ジョン・キャロル・リンチ、トーマス・マン、キム・ディケンズ、W・アール・ブラウン、ウィリアム・サドラーほか
レビュー
伝説の強盗犯ボニー&クライドを追う2人のテキサスレンジャーの戦いを、実話に基づいて映画化したクライムドラマ作品です。
アーサー・ペン監督の「俺たちに明日はない」(1967)では、警察の追跡をかいくぐりながら銀行強盗や殺人を繰り返す実話を基にして、主人公のボニーとクライドの生き様を描いていたが、不景気な時代背景もあって、貧困や社会的不公正に苦しむ人たちから莫大な支持を受けていた二人を”追う側”から描いたアンサームービーのように捉えた方も多いのではないでしょうか。
追いかける元テキサス・レンジャーのフランクとメイニーの二人を演じたのはケビン・コスナーとウッディ・ハレルソン。
この二人が出ているだけで鑑賞に値するのは間違いないのだが、歳を取ったと言うのが正しいかは分かりませんが、凶悪犯の捜査などできそうにもない刑事を、経験を頼りに従来の足で稼ぐ捜査方法で追う姿と重ね易いキャラ作りは見事と言って良いでしょう。
アンチヒーローに対する秩序を守るために闘う決意と勇気を描いてた本作は、ボニーとクライドの幻影を追うかのようなレンジャー視点からストーリーを展開するのが秀逸で、言わずと知れた彼らの偶像と対比するようにフランクとメイニーが前面でピックアップされ、苦労や困難に焦点を当てているのが特徴的で魅力的な部分であると感じます。
時代背景をはじめ車や服装など当時のカッコよさがしっかり出ていて、深みを増した名優がそれを演じる良作だと思います。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.9 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 58% Audience 76%
metacritic METASCORE 58 USER SCORE 7.1
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