シンデレラ

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引用元:Amazon prime Video

アマゾン・スタジオから2021年9月3日に独占配信された「シンデレラ」の感想記事です。

シャルル・ペローの童話『シンデレラ』を大胆に作り変えた現代風ミュージカル映画です。

オススメ度4.8

あらすじ&予告編

大きな夢を抱く野心家のヒロインが、ファビュラス・ゴッドマザーの魔法の力を借りて夢を実現させようと奮闘する姿を描く…

作品情報

原題:Cinderella

製作国:アメリカ、イギリス(2019年)

配給:アマゾン・スタジオ

監督:ケイ・キャノン

本編:113分

出演:カミラ・カベロ、ニコラス・ガリツィン、イディナ・メンゼル、ミニー・ドライヴァー、ジェームズ・コーデン、ビリー・ポーター、ピアース・ブロスナンほか

レビュー

誰もが知る「シンデレラ」の物語…そう聞くだけで何処かクラシカルな作品と思ってしまう、そんな観る側の印象を良い意味で一蹴する作品。

何よりインパクトを残したのはオリジナル曲に加え、ヒットソングの数々をミュージカルシーンに使用したこと。

作品の世界観に合わせてアレンジされた既存の楽曲に、登場人物たちの心情がしっかり乗せられているのが素晴らしいし、耳が楽しいw

それを可能にしているのがシンデレラを演じたシンガーソングライターのカミラ・カベロ、そしてミュージカルスターのイディナ・メンゼルなど錚々たる顔ぶれに違いないでしょう。

そしてその楽曲もスタイリッシュかつエネルギッシュに刷新。

シンデレラが「A Million to One」で夢を語るなど、この作品でのシンデレラは継母たちから虐げられるだけの美しいけど可哀想なヒロインではなく、ドレスの仕立て屋として店を構えることを夢見ている。 

そんな野心的なシンデレラに呼応するように王子も自らの立場である次期国王という決まったレールに不満を持った設定に。 

これだけでもこの作品が従来の「シンデレラ」に収まらないことがわかるに違いありません。

さらに設定の改変は周りの登場人物たちにも及び、奇抜な政策で幸せな国づくりを考える王子の妹や継母や義理の姉たちもはじめとした女性の幸せに着眼することで、ただのロマンス映画にとどまらない女性の本質という大きなテーマを持って作製されているように感じられます。

また、衣装をはじめとする演出も秀逸で、ファッションアイコンとして名高いビリー・ポーターが形容し難い衣装でゴッドマザーとして登場w

仕立て屋を目指すシンデレラが描いたオリジナルデザインのドレスもしっかりピックアップしていますし、何と言ってもお馴染みの”ガラスの靴”に対し歩きにくいと不満たらたらw

古く愛される物語をもネタにするシュールな展開も含め、終始陽気なノリでちらほらギャグも混ぜつつ繰り広げられる演出はテンポ良く飽きるどころかどっぷりのめり込めます。

個人的には劇場で観たかったと思えるほどに配信としての満足度は非常に高く、大人から子供までオススメできる素晴らしい作品であるように感じます。

評価

脚本4.5

配役5.0

演出5.0

音楽5.0

映像4.5

 IMDb 4.3 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 42% Audience 59%

metacritic METASCORE 41 USER SCORE 6.8

観る側の精神状況が影響するとはいえ、ここまで低評価とは…

好きですけどね〜

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