ウォルト・ディズニー・ジャパンから2020年1月17日に劇場公開された「ジョジョ・ラビット」の感想記事です。
クリスティン・ルーネンズの『Caging Skies』を原作にした、第二次世界大戦中を舞台としたコメディ作品です。
第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門(作品、助演女優、脚色、編集、美術、衣装デザイン)にノミネートされ、脚色賞を受賞しています。
オススメ度
あらすじ&予告編
第2次世界大戦下のドイツ。 10歳のジョジョは、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人であるアドルフ・ヒトラーに助けられながら一人前の兵士を目指していた。
だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる…
作品情報
原題:Jojo Rabbit
製作国:アメリカ(2019年)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:タイカ・ワイティティ
本編:108分
出演:ローマン・グリフィン・デイビス、トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソンほか
レビュー
第二次大戦下のドイツで、自身の作り出した幻のヒトラーと対話しながら暮らす小心者の少年であるジョジョの視点から進められるストーリーは、様々な描かれ方をしてきたホロコーストにユーモアを持ち込み独特の世界観を作り上げています。
冒頭のビートルズやトム・ウェイツ、デヴィッド・ボウイと時代背景とは本来合わないはずの誰もが知る名曲を流し、そのポップさが絶妙に合っているんですよね〜 不思議ですw
ジョジョの家に隠れ住むユダヤ人少女のエルサと出会い、ナチスに心酔していたジョジョが自らの目で見て恋をして成長していく。 臆病で優しいジョジョが可愛らしく、またその目線から見た戦争というものへのメッセージ性を強めているように感じます。
また、アカデミー賞にノミネートされたスカーレット・ヨハンソンが演じる芯のある母親像が素敵で、色んな表情を見せる彼女にもまた惹きつけられました。
『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)を彷彿とさせながら、テイストは『イングロリアス・バスターズ』(2009)と言ったらピンと来る人は来るかもしれませんが、リアリティでしか戦争の悲惨さや観衆の心に響く訳ではないということを、改めてタイカ・ワイティティは知らしめましたね。
監督・製作・脚本に加えヒトラー役まで…どこまで才能豊かなのでしょうw
戦争というテーマでコメディタッチであるため、もちろん批判の声が上がることもあるかと思いますが、たまに別の角度から観ることも良いのでは。と思わせてくれる良作だと感じます。
コメディ好き、洋楽好き、少年の成長物語好きなど含め、かなりオススメしたい作品です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
減点するところが全くなかったので久々のオール5ですw
IMDb 7.9 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 80% Audience 94%
metacritic METASCORE 58 USER SCORE 7.8
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