Netflixから2023年1月20日に独占配信された「ディヴォーション : マイ・ベスト・ウィングマン」の感想記事です。
オススメ度
あらすじ&予告編
アメリカ海軍初の黒人飛行士、ジェシー・L・ブラウンと彼のウィングマン、トム・ハドナー。
朝鮮戦争のさなか、危険な任務に挑むことになった2人がきずなを深めていく…
作品情報
原題:Devotion
製作国:アメリカ(2022年)
配給:Netflix
監督:J・D・ディラード
本編:139分
出演:ジョナサン・メイジャーズ、グレン・パウエル、クリスティーナ・ジャクソン、ダレン・カガソフ、ジョー・ジョナス、スペンサー・ネヴィル、ニック・ハーグローヴ、ブーン・プラット、サッド・ラッキンビル、セリンダ・スワン、トーマス・サドスキーほか
レビュー
アメリカ海軍初の黒人パイロットと彼のウィングマン(僚機で飛ぶパートナー)となる白人パイロットの友情を実話を基に描いた戦争ドラマ作品。
”Black Lives Matter”と取り沙汰されることも多い社会問題を、朝鮮戦争真っ只中のアメリカ海軍という背景で巧妙に演出。
銃や貧困と併せてアメリカの社会問題の中でも比較的題材にされやすい人種問題は、過去に様々な作品やドキュメンタリーで擦りに擦られ続けているにも関わらず一切色褪せることはない… これはひとえに人種問題に無関心な島国の人間だからなのか、それともそんな島国の人間にも響くほどの底深い問題なのかはわかりませんが、いつ何時観ても素晴らしい作品が多いですよね〜
『クリード 過去の逆襲』(2023)や『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)など売れに売れているジョナサン・メジャースが本作でもその実力を存分に発揮。
さらに『トップガン マーヴェリック』(2022)のハングマンでお馴染みのグレン・パウエルは、自信家の鼻持ちならないパイロットから一転、紳士的で冷静なパイロットを好演していて、二人の友情を軸にストーリーが展開していきます。
しかしながらトップガンと否が応でも比較してしまうと、テンポの良い飛行メインのアクロバットアクションが多いわけではないし、派手さやダイナミックさがあるわけではないので時期が悪いようにも感じてしまいますね〜
CGのクオリティもやや気になるくらいチープなところもあり、リアリティとの境界が顕になってしまった感じもあります。
”忘れられた戦争”と言われるほどの朝鮮戦争を描いていて、尚且つ実話がベースにあるので脚本の重厚感は大いに感じらるし、パイロットの絆は揺るぎなく素晴らしい。
何よりも多くの血が流れたにも拘らず忘れられてしまう戦争というものの無益さを思い知らされる作品です。 朝鮮戦争について考えさせられたのは良い勉強になりました。
作品としてはまとまりも良く、出来も十分な良作であるように感じます。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.6 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 80% Audience 92%
コメント