バレリーナ:The World of John Wick

キノフィルムズから2025年8月22日に劇場公開された「バレリーナ:The World of John Wick」の感想記事です。

ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ作品。

オススメ度4.1

あらすじ&予告編

孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成する犯罪組織:ルスカ・ロマ。

裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。

しかし掟を破った彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…

作品情報

原題:Ballerina

製作国:アメリカ(2025年)

配給:キノフィルムズ

監督:レン・ワイズマン

本編:125分

出演:アナ・デ・アルマス、アンジェリカ・ヒューストン、ガブリエル・バーン、ランス・レディック、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ノーマン・リーダス、イアン・マクシェーン、キアヌ・リーブスほか

レビュー

シリーズ第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)とクロスオーバーする本作は、新たな暗殺者の復讐劇を描いた骨太アクションをしっかりと継承。
プロデューサーに回っていたチャド・スタエルスキが、結局のところ監督として再撮影・編集に臨むことでようやく保つことに成功したとされるジョン・ウィックシリーズの世界観とアクションのクオリティは、パワーと体格で劣る女性を主役に据えることでより昇華されていると言って良いだろう。
バレエダンサーゆえの美しく柔らかな身体で優雅に魅了するなんてことは一切なく、火力で圧倒する。  手榴弾に火炎放射器と最大火力じゃなかろうかw
意外にも泥臭く周囲の道具を何でも使って敵を殺戮していく様は爽快感抜群だが、スケート靴まで使うとはw

何だろうとアナ・デ・アルマスの美貌が光っていて、雪景色が良く似合う。

そしてジョン・ウィックの強さよ…  改めて最高。

コンセクエンスで命を落としたシャロンも時系列的にまだ生きていて、2023年に亡くなったランス・レディックの生前に撮影されたシーンなのか、それともインダストリアル・ライト&マジックによる特殊効果みたいなCGなのかは分からないが嬉しい限り。

ノーマン・リーダスもどこからどう見ても殺し屋顔だが、優しい一面を持つ感じがイメージ同様に本作でも出ていて良かった。  もしかしたら彼はこれしか出来ないのかも?とすら思わせる。

ストーリーはご存知の通り、山場の殺し屋村がなんか少し滑稽にも映るし、本シリーズほどの圧倒的なテンポ感は無いまでも、既存のアクション映画のワンランク上を行くクオリティは健在だし、音響を考えると映画館での鑑賞がベストなのは間違いない。

評価

脚本3.5

配役5.0

演出4.0

音楽4.0

映像4.0

IMDb 6.9 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 76% Audience 92%

metacritic METASCORE 59 USER SCORE 6.5