フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

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引用元:20世紀フォックス公式

ウォルト・ディズニー・ジャパンから2022年1月28日に劇場公開された「フレンチ・ディスパッチ」の感想記事です。

オススメ度4.4

あらすじ&予告編

20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。

才能豊かな記者たちが、様々なテーマに深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。

ところが、編集長が急死、彼の遺言によって廃刊が決まる。

何が飛び出すか分からない、思いがけないほどおかしく、泣ける、追悼号にして最終号の全貌とは…

作品情報

原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun

製作国:アメリカ(2023年)

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

監督・脚本:ウェス・アンダーソン

本編:108分

出演:ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、ティルダ・スウィントン、レア・セドゥ、フランシス・マクドーマンド、ティモシー・シャラメ、リナ・クードリ、ジェフリー・ライト、マチュー・アマルリック、スティーブン・パーク、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、クリストフ・ヴァルツ、エドワード・ノートン、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストンほか

レビュー

フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの偶像劇。

どこを切り取っても絵画的なウェス・アンダーソンの長編10作目は、よりその強度を増して世界観を解き放っていますw

これまでの作品よりもより一層箱庭的な世界観で紡がれるストーリーは、ある意味で客観的、俯瞰的に作品を楽しめるといったシュールさが売りであるのは言うまでも無く、ただそれゆえにどこか感情を大きく揺さぶられる印象を受けるのは私だけでしょうか。

もちろん面白いかと言われれば面白いんですけどね~

クセのあるキャラクターたちを演じる抜群のキャスティングと、フランスらしい(フランスに行ったことはないがw)建築物や風景などのセットはもちろん素晴らしいですが、過去作と違って万人が楽しめる作品かと問われると評価は難しく感じます。

個人的には冒頭の語り口から引き込まれ、3つのストーリーを同時進行させたのちに収束させていく脚本は素晴らしく感じたし、オチも綺麗。

テンポが良すぎるほどのスピード感溢れる語りは慣れ親しんですらきたw

個々に分けて分析するとさらに評価が増していくのがウェス・アンダーソン作品であり、彼のセンスが私の知見におさまらないものだと痛感させられます。

1度は観て欲しい良作です。

評価

脚本4.0

配役4.0

演出5.0

音楽4.0

映像5.0

IMDb 7.1 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 75% Audience 76%

metacritic METASCORE 74 USER SCORE 7.0

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