仕掛人・藤枝梅安

イオンエンターテイメントから2023年2月3日、4月7日に劇場公開された「仕掛人・藤枝梅安」の感想記事です。

数々の実写映像化が生み出されてきた池波正太郎の時代小説を原作とした二部作。

池波正太郎生誕100年記念作品です。

オススメ度3.9



あらすじ&予告編

江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安には、腕の良い医者という表の顔と、生かしておいてはならない者たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。

そんな梅安がある日、料理屋を訪ね、仕掛の標的であるおかみの顔を見た瞬間、思わず息をのむ。

その対面は、梅安自身の暗い身の上を思い出させるものだった…




作品情報

製作国:日本(2023年)

配給:イオンエンターテイメント

監督:河毛俊作

本編:134分、119分

出演:豊川悦司、片岡愛之助、菅野美穂、小野了、高畑淳子、小林薫、早乙女太一、柳葉敏郎、天海祐希、一ノ瀬颯、椎名桔平、佐藤浩市ほか



レビュー

鍼医者”藤枝梅安”の、暗殺稼業”仕掛人”としての活躍を描いた時代活劇。
『鬼平犯科帳』『剣客商売』に並ぶ人気シリーズで、緒形拳や渡辺謙、岸谷五朗が演じてきた同作をリニューアル。 さいとうたかを版の漫画の印象も強いw
全然他作の記憶もないために豊川悦司の梅安はしっくりくるし、むしろ底知れない闇深さを感じさせる演技には感嘆しかない。
1作目では、食事シーンをはじめ日常的なシーンも多いが、しっかりと女殺しというテーマを盛り上げているし、2作目は詰め込みまくってまとまりにかける感じはあるもしっかり世界観を盛りだくさんと言って良いほどに伝えている。
女優がとにかく素晴らしく、奥行きを感じる天海祐希の演技に、篠原ゆき子の表現力と脇を固めて余りある。

椎名桔平は正反対な性格の兄弟役を一人二役を見事に演じているのが非常に印象的。

ハイクオリティを保って続編を作ってくれたら時代劇の根強い人気が舞い戻りそうな予感すら感じさせる。



評価

脚本4.0

配役5.0

演出4.0

音楽3.0

映像3.5



IMDb 7.6 / 10