未来映画社、ギャガから2024年8月17日に劇場公開された「侍タイムスリッパー」の感想記事です。
第67回ブルーリボン賞作品賞、第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。
オススメ度
あらすじ&予告編
時は幕末、京の夜。 会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。 「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。 名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。 新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、 守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ 少しずつ元気を取り戻していく。 やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、 新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった…
作品情報
製作国:日本(2024年)
配給:未来映画社、ギャガ
監督:安田淳一
本編:131分
出演:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、峰蘭太郎、紅萬子、福田善晴ほか
レビュー
都内1館のみの公開から全国100館以上での公開が決まるだけに、出来栄えは期待以上。
池袋シネマ・ロサでの上映からスタートし、全国展開した点が共通することからも、『カメラを止めるな!』(2017)を思い出す人も多いだろう。
観客を巻き込めるような突き抜けたストーリー展開も共通しているし、廃れゆく時代劇とそれを支える人々を描くテーマ性が相まってアツい作品に仕上がっていると感じる。
山口馬木也の演技力が素晴らしい。 立ち姿や所作、殺陣まで侍だと説得力を持たせてくれる。 別の時代からやってきた異分子にもかかわらず、現代人に違和感を感じるほど。
真剣のくだりは正直グっとくるものがあった。
しかしながら撮影現場の感じはどうだろうか。 絶対にありえないようなシチュエーションにどこから撮ったのか分からない寄りのカット等に無理やり感が滲み出ていた。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.4 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 100% Audience –%