北極百貨店のコンシェルジュさん

アニプレックスから2023年10月20日に劇場公開された「北極百貨店のコンシェルジュさん」の感想記事です。

第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した西村ツチカの同名コミックをアニメーション映画化作品。

オススメ度3.2



あらすじ&予告編

従業員は人間だがお客様はすべて動物である「北極百貨店」の新人コンシェルジュ・秋乃は、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら奮闘する日々を送っていた。

百貨店にはあらゆる種類の動物たちがやって来るが、その中でも「絶滅種」である「V.I.A(ベリー・インポータント・アニマル)」は個性派ぞろい。   妻を喜ばせたいワライフクロウ、父へのプレゼントを探すウミベミンク、プロポーズに思い悩むニホンオオカミなど、それぞれ悩みを抱える動物たちの思いに寄り添うべく奔走する秋乃だったが…




作品情報

製作国:日本(2023年)

配給:アニプレックス

監督:板津匡覧

本編:70分

出演:川井田夏海、大塚剛央、飛田展男、潘めぐみ、藤原夏海、吉富英治、福山潤、中村悠一、津田健次郎、入野自由、花澤香菜ほか



レビュー

百貨店で働く新人コンシェルジュのグロースムービー。

設定は既視感あれど、絶滅種の動物という変わり種との交流に少しシニカルなテーマも含むことで厚みが出ていて見応えがあります。

わずか70分でしっかり世界観を描いているし、キャラクターデザインがシンプルかつ漫画的なデフォルメが効果的に感じられて心地よくすらあります。

百貨店で客に歓びを届けることを誇りに思う一人の女性の成長劇として見事に完成されているし、物語的には小さなエピソードの積み重ねで奥深さが出て、ハートフルさも感じられる良作です。



評価

脚本3.5

配役3.0

演出3.0

音楽3.0

映像3.5



IMDb 6.5 / 10