2022年3月12日からWOWOWプライムとWOWOW 4Kの「連続ドラマW」枠で放送された「正体」の感想記事です。
染井為人の同名小説の実写ドラマシリーズ化作品です。
オススメ度
あらすじ＆予告編
脱獄した死刑囚は逃走を続けながら、潜伏先で出会った人々を窮地から救ってゆく。
やがて彼に助けられた人々は、彼が本当に残忍な殺人犯なのか疑問を抱き始める…
作品情報
製作国:日本（2022年）
配給:WOWOWプライム、WOWOW 4K
監督:中田秀夫、谷口正晃
本編:全4話
出演:亀梨和也、黒木瞳、市原隼人、貫地谷しほり、堀田真由、濵田崇裕、音尾琢真、若村麻由美、高畑淳子、上川隆也ほか
レビュー
小説原作の実写化だが、ドラマシリーズで尺を使ってしっかりと演出しきった作品に。
大筋をそのまま描いた本作だが、原作とは結末が異なっているのが大きなポイントですね。
介護施設で捕獲・連行される際に撃たれて死んでしまう原作に対し、汚名を晴らす感動のラストに。
原作者の染井為人が「きっと鏑木くんは僕のことを恨んでいるだろうけど、ドラマチームの皆様には感謝していることでしょう。」と述べたとおり、小説では叶わなかった無罪の証明がドラマ版で叶った形となりました。
それにしてもキャストが凄まじかった。
亀梨和也はイケメン臭を消せないためにすぐ気づかれそうだが、市原隼人はアツい男臭い役所をしっかり演じているし、音尾琢磨もちょっとクレイジーな刑事って感じ。
何より上川隆也が追い込まれた震えを出しているし、貫地谷しほりも幸薄そうな心根の優しい役を。
それぞれがしっかりキャラ立ってるのとハマっているのが素晴らしかったですね。
冤罪をはじめ、社会や司法等の問題提起と受け取れるし、他人事ではないリアリティがあって緊迫感もある良作です。
藤井道人監督での実写映画化も予定されているようですが、キャストも総入れ替えすることもはじめ、ラストの描き方がどうなるか気になりますね〜
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.6 / 10
