鹿の王 ユナと約束の旅

東宝から2022年2月4日に劇場公開された「鹿の王 ユナと約束の旅」の感想記事です。

「精霊の守り人」で知られる上橋菜穂子による、2015年本屋大賞を受賞した同名ファンタジー小説を原作としたアニメ映画化作品です。

オススメ度3.5

あらすじ&予告編

最強の戦士団「独角」の最後の頭であったヴァンは、強大な帝国・東乎瑠(ツオル)との戦に敗れ、奴隷となり岩塩鉱に囚われていた。

ある夜、不思議な山犬の群れが岩塩鉱を襲い、死に至る謎の病「黒狼熱(ミツツァル)」が発生。その隙に逃げ出したヴァンは、幼い少女ユナを拾う…

一方、東乎瑠の民だけが病にかかると噂される王幡領では、天才医師ホッサルが懸命にその治療法を探していた…

作品情報

製作国:日本(2022年)

配給:東宝

監督:安藤雅司、宮地昌幸

本編:114分

出演:堤真一、竹内涼真、杏、木村日翠、阿部敦、安原義人、櫻井トオル、藤真秀、中博史、玄田哲章、西村知道ほか

レビュー

強大な帝国が支配する世界を舞台に、世界を侵食する謎の病から生き延び、過酷な運命に立ち向かう血の繋がらない父と娘の旅を描いた医療ファンタジー。

”戦争”と”パンデミック”というまさに現実社会を社会を映して入るような状況での出会いと絆を描く文庫本3冊の膨大なストーリーをまとめ上げたストーリーは、アニメ映画ながらに決して子供向けではないように感じます。

暴力性の強い描写や宗教的な解釈、そして医療的な知識とアニメーション。 あえて合い入れがたい要素を併存させるているのかわかりませんが、もののけ姫的なスタンスで臨むと痛い目に合いますねw

絵の美しさや動物の躍動感は素晴らしく、堤真一や竹内涼真の声も非常に合っていました。

全体的にやや説明不足感とロマンを求める人にとっては描写不足な感じはありますが、昨今のアニメ映画の枠を超える作品を作ろうともがくテーマへの挑戦意欲は受け取れます。

評価

脚本3.0

配役4.0

演出3.0

音楽3.5

映像4.0

 IMDb 6.4 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 56% Audience 84%

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