ウィッシュ

ウォルト・ディズニー・ジャパンから2023年12月15日に劇場公開された「ウィッシュ」の感想記事です。

2023年に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーの記念作品です。

オススメ度4.3

あらすじ&予告編

願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100歳になる祖父の願いが叶うこと。 だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。

みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。

空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。

「願いが、私を強くする」──願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…

作品情報

原題:Wish

製作国:アメリカ(2023年)

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

監督:クリス・バック、ファウン・ヴィーラスンソーン

本編:95分

出演:アリアナ・デボーズ / 生田絵梨花 , クリス・パイン / 福山雅治 , アラン・テュディック / 山寺宏一ほか

レビュー

願いが叶う魔法の王国を舞台としたディズニー100周年の集大成と言える作品。

星に願いをかける少女、邪悪に染まってしまう王様、可愛らしい小動物の相棒と過去作へのオマージュを散りばめながらディズニーが大きなテーマとして掲げる「願いの力」を真正面から描く本作は、”いかにも”な胡散臭い国の設定ながら”らしさ”全開にミュージカルでまとめ引き込んでくれます。

個人的には『アナと雪の女王』(2013)の「レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜」に迫るくらい「Wish 〜この願い〜」は抜群に響いて鳥肌ものでした。

その勢いで「誰もがスター!」も鳥肌継続w これぞディズニーと言わんばかりに植物も動物も歌い踊りまくるのは圧巻ですね〜

王様のナルシストぶりは良かったし(歌は長いw)、大合唱も涙腺にきました。

実写は字幕、アニメは吹替と決めている自分ですが、本作も過去作同様にディズニーが選りすぐったであろうキャストは抜群で、アーシャ演じる生田絵梨花は乃木坂46を知らない私にとっては衝撃の歌声と演技力を披露。 もはやハマり役としか思えない福山雅治演じる国王も低音が堪らない響きw

字幕ではアリアナ・デポーズとクリス・パインということでDisney+では観たいなぁとは思いますが、吹替で見て良かったなぁと思います。

CGを使った映像技術は間違いなく素晴らしいし、小ヤギは正直いらんかなぁとも思いましたが手書きアニメーション要素を残して欲しい人たちには嬉しい描写なのでしょう。

”願い”もとい”夢””希望”など、子供たちには自分で叶える努力をして欲しいし、持つこと自体が重要であるとともに、大人にとっては忘れかけていた熱い思いを再度甦らせてくれる作品であることを願って作られたディズニー渾身のひと作であると思います。

IMDbやRotten Tomatoesで随分な批評が付いていることから、鑑賞を迷われてる方がいたら是非観た方がいいと大手を振って言える作品です。

余談ですが、短編の「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」はDisney+で4回程観てその勢揃いぶりに懐かしさを含め色々な思い出を巡らせましたが、本作のエンドロールでも公開順に因んで(おそらく)、それぞれの作品で願いを馳せるキャラクターたちが星で形作られていて、ディズニーって素敵だなぁ〜と思いました。

冬空で都会でも割と空が綺麗に見える時期、星に願いをかけてみても良いかもしれませんね。

評価

脚本4.0

配役4.5

演出4.5

音楽4.5

映像4.0

IMDb 5.9 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 49% Audience 81%

metacritic METASCORE 47 USER SCORE 3.6

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