デスパレート・ラン

イオンエンターテイメントから2023年5月12日に劇場公開された「デスパレート・ラン」の感想記事です。

オススメ度3.3



あらすじ&予告編

夫に先立たれたエイミーは、癒えぬ寂しさを抱えながらも平穏な生活を取り戻そうと懸命に働いていた。

ある朝、いつものように子どもたちを学校へと送り出し、ランニングに出かけたエイミーだったが、遠く離れた森の中で、息子が通う高校で立てこもり事件が発生したことを知る。

町は混乱に陥り、助けも移動手段もない中、エイミーは1台のスマホを頼りに、愛する息子を救出すべく動き出す…




作品情報

原題:The Desperate Hour

製作国:アメリカ(2021年)

配給:イオンエンターテイメント

監督:フィリップ・ノイス

本編:84分

出演:ナオミ・ワッツ、コルトン・ゴッボ、アンドリュー・チョーンほか



レビュー

息子の通う高校で起こった事件を、遠く離れた森の中からスマホ1台で奮闘する母親の姿を描いたシチュエーションスリラー。

敢えて犯行現場を映さない事で、発行現場の緊迫感を観客の想像力に委ねるという意欲溢れる本作は、現状が全くわからないことへのフラストレーションの溜まり具合が半端ない。

それでもひたすら走るナオミ・ワッツの演技力も相まって、その心情に近しいものになっているからに違いなく、擬似体験と共感が強く得られるために作品の引き込みは凄まじいし、母による息子への強い愛情を表現しているのは間違いない。

聴力と想像力に委ね、犯行現場の緊迫感を出す稀な手法を駆使した意欲作です。



評価

脚本3.0

配役4.0

演出3.5

音楽3.0

映像3.0



IMDb 4.9 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 28% Audience –%

metacritic METASCORE 35 USER SCORE 4.3

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