マルセル 靴をはいた小さな貝

アスミック・エースから2023年6月30日に劇場公開された「マルセル 靴をはいた小さな貝」の感想記事です。

新進の映像作家ディーン・フライシャー・キャンプが2010年から14年にかけてYouTubeで順次公開し、累計5000万回再生を記録した短編作品を長編映画化。

製作・配給会社A24によって北米配給され、小規模公開ながら評判と話題を集め、アニメ界のアカデミー賞と言われる第50回アニー賞では長編インディペンデント作品賞・長編作品声優賞・長編作品脚本賞を受賞、第95回アカデミー賞でも長編アニメーション賞にノミネートされています。

オススメ度3.6

あらすじ&予告編

アマチュア映画作家のディーンは、靴をはいた、体長およそ2.5センチのおしゃべりな貝のマルセルと出会う。

ディーンは彼が語る人生に感銘を受け、マルセルを追ったドキュメンタリーをYouTubeにアップするのだが…

作品情報

原題:Marcel the Shell with Shoes On

製作国:アメリカ(2021年)

配給:アスミック・エース

監督:ディーン・フライシャー・キャンプ

本編:90分

出演:ジェニー・スレイト、イザベラ・ロッセリーニ、ディーン・フライシャー・キャンプ、トーマス・マン、ローサ・サラザール、レスリー・スタールほか

レビュー

実写とストップモーションアニメを組み合わせ、小さな貝のマルセルが繰り広げる冒険を描いた作品。
なんだろう…この心地よさは。
ディーン・フライシャー・キャンプとジェニー・スレイトは実生活でもパートナーで、ふたりの共同作業として始まったプロジェクトだそうな。 そんな素敵な話があるのか。
ふたりが別れてもなお作業を続け(どういう気持ちでやるのかw)、なんかそれすらも映像に反映されている気がしてしまう。
実写xストップモーションの大変さは想像を絶するが、少しの違和感が程よくフェイクドキュメンタリースタイルに調和されているのが、本作をアカデミー賞まで持ち込んだ最たる要因だろう。
マルセルの会話がウィットに富んでいて飽きることはないし、なんかその場にいるようなある種の臨場感みたいなものすら感じる。
それにしてもプレッツェルは違うだろ…

評価

脚本3.0

配役3.5

演出3.5

音楽3.0

映像5.0

IMDb 7.6 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 98% Audience 90%

metacritic METASCORE 80 USER SCORE 8.2