ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、バンダイナムコフィルムワークスから2025年8月15日に劇場公開された「雪風 YUKIKAZE」の感想記事です。
オススメ度
あらすじ&予告編
1942年6月、ミッドウェー島沖。
沈没目前の巡洋艦「三隈」に駆逐艦「雪風」が近づき、先任伍長・早瀬幸平の指揮のもと、二等水平の井上壮太ら、海に投げ出された三隈の乗員が救出される。
翌年10月、雪風に水雷兵となった井上や新しい艦長・寺澤一利が配属されるが、寺澤がミッドウェー島沖の救助をとがめたことから、彼と早瀬の間に緊張が走る…
作品情報
製作国:日本(2025年)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、バンダイナムコフィルムワークス
監督:山田敏久
本編:120分
出演:竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、藤本隆宏、三浦誠己、山内圭哉、川口貴弘、中林大樹、田中美央、有村架純、田中麗奈、益岡徹、石丸幹二、中井貴一ほか
レビュー
実在した大日本帝国海軍の駆逐艦「雪風」。 ミッドウェー海戦やレイテ沖海戦など、太平洋戦争の激戦をくぐり抜けてきた乗組員やその家族の姿を描いた作品。
「雪風」そのものを本作で初めて知った。
戦争がもたらす残酷さや軍上層部の意思決定の拙さ、空襲や上陸戦で死傷した国民の悲惨さなどの描写を通じて、反戦のメッセージを後世に伝えるという大義名分が必要なジャンルにおいて、本作は”人命救助”をメインとする特異な作品となっている。
そんな切り口が違う本作だが、その評価は時間を追う毎に下がるのは否めない。
と、言うのも海戦のスケール感やダイナミックさに欠け、臨場感がない。 とても2025年のCG映画には見えない。
戦争映画は数字や予算面で厳しいのは分かるが、大規模なセットが作れないから引きのシーンが撮れないため常に役者のアップしかないし、カメラワークもワンパターン。 砲撃シーンに至ってはドリフのコントにしか見えない。 吹っ飛んだ腕の作り物感も強い。 人命救助シーンも手を伸ばすアングルばっかり。
『ゴジラ-1.0』(2023)という素晴らしい参考資料があるし、ローランド・エメリッヒ監督の『ミッドウェイ』(2020)と比較してしまう人も少なくないのではなかろうか。
竹野内豊、玉木宏の抑えめの表情や台詞回しは良いし、奥平大兼の楽天的な感じも作品の底上げに貢献してはいる。
それにしても台詞、演出共にもベタすぎる。 特にドラマパートはベタが過ぎて拒否反応すら出てくるかもしれない。
唯一生き残った駆逐艦を題材にしているだけに、撃沈されない安心感もあり、戦争映画が苦手な人にも敷居が低い作品であるとは思うし、豪華俳優陣が揃っているだけにいただけに非常に残念な感じは否めない。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 5.6 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer ーー% Audience ーー%

