グッバイ・クルエル・ワールド

ハピネットファントム・スタジオから2022年9月9日に劇場公開された「グッバイ・クルエル・ワールド」の感想記事です。

オススメ度3.2

あらすじ&予告編

年齢もファッションもバラバラ、互いに素性も知らない5人組の強盗組織が、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザの資金洗浄現場を襲い、1億円近い大金の強奪に成功する。

強盗たちは金を山分けし、何食わぬ顔でそれぞれの日常に戻っていった。

しかし、金を奪われたヤクザが裏金で現役の刑事を雇い、強盗組織を本気で追い始めた。

騙されて分け前をもらえなかった強盗組織のひとりも、ラブホテルの従業員を巻き込んで立ち上がり、金に群がるクセ者たちの大波乱の物語が始まる…

作品情報

製作国:日本(2022年)

配給:ハピネットファントム・スタジオ

監督:大森立嗣

本編:127分

出演:西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和、奥野瑛太、片岡礼子、前田旺志郎、若林時英、青木柚、奥田瑛二、鶴見辰吾ほか

レビュー

豪華俳優陣を使いながらも、特に個々のキャラクターのバックボーンをそこまで掘り下げることなく進むストーリーは、強盗してから追い詰められていく様を軽快な音楽にのせて端的に描いています。

よって深みはないが若干の爽快感があり、心に響くものはないので観賞後に残るものも特にないのが良くも悪くもポイントでしょうか。

人間の醜さを大いに曝け出した暗い作品は個人的には嫌いではないので、それほど悪い作りではないと思うのですが、他作品へのリスペクトが全編に渡って感じられる演出はいかがなものでしょうか。

キャストは見るからに豪華で、だいぶ期待感を底上げしてしまった感じもあるかもしれませんが、強盗、ヤクザ、警察それぞれの役柄でしっかり演者が力を発揮していました。

特に奥野瑛太演じるチンピラは本物でしょうw 違うのであれば素晴らしい役者を見逃していました。 彼を見つけ出しただけでも今回の作品を観た価値はあったように感じます。

差し障りなく何も考えずに見られるクライムアクションを探している方にオススメの作品です。

評価

脚本3.0

配役4.0

演出2.5

音楽3.5

映像3.0

 IMDb 6.7 / 10

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