第45回 日本アカデミー賞

ACADEMY AWARDS
引用元:日本アカデミー賞公式サイト

2022年3月11日に開催された「第45回 日本アカデミー賞授賞式」の受賞作品のまとめ記事です。

「ドライブ・マイ・カー」

村上春樹の同名小説である「ドライブ・マイ・カー」より主要な登場人物の名前と基本設定を踏襲して、同じく村上春樹の小説「シェエラザード」「木野」(いずれも短編集『女のいない男たち』所収)の内容や、アントン・チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』の台詞を織り交ぜた新しい物語として構成された作品です。

第94回アカデミー賞で邦画初となる作品賞を含む4部門にノミネートされ、2009年の『おくりびと』以来となる国際長編映画賞を受賞しました。

第45回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞(濱口竜介)、脚本賞(大江崇允)、主演男優賞(西島秀俊)、撮影賞(四宮秀俊)、照明賞(高井大樹)、録音賞(伊豆田廉明・野村みき)、編集賞(山崎梓)と8部門で最優秀賞を受賞する総ナメ状態となりました。 さらに新人俳優賞(三浦透子)も受賞しています。

妻を亡くした舞台俳優兼演出家がドライバーと出会い、ともに過ごすうちに目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語。

喪失と再生を大きなテーマとして取り扱い、残されたものの気持ちを描きつつも肝心なところは想像力に委ねるという、ある意味日本ぽい作品です。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll」

庵野秀明が総監督・脚本・製作総指揮を務め、2007年公開の『新劇場版:序』から続いた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作の最終作であり、25年間続いたエヴァンゲリオンシリーズの完結作でもある作品です。

第45回日本アカデミー賞でアニメーション作品賞を最優秀賞を受賞しています。

前作から8年…もしかしたら完結はしないんじゃないか、まだかまだかと思いながら過ごした時期も見終わってしまうと一抹の寂しさとなってしまうものです。

主人公である碇シンジに対して抱く気持ちは人それぞれだとは思いますが、これほど1人の主人公の内面と向き合う作品は過去にないのではないでしょうか。

「孤狼の血 LEVEL2」

2018年5月12日に劇場公開された「孤狼の血」の続編だが、ストーリーは原作小説では描かれていない完全オリジナルとなっています。

第45回日本アカデミー賞で助演男優賞で最優秀賞(鈴木亮平)を受賞、そのほかにも作品賞、監督賞(白石和彌)脚本賞(池上純哉)、主演男優賞(松坂桃李)、助演男優賞(村上虹郎)、助演女優賞(西野七瀬)、音楽賞(安川午朗)、撮影賞(加藤航平)、照明賞(川井稔)、美術賞(今村力)、録音賞(浦田和治)、編集賞(加藤ひとみ)で優勝賞を受賞、新人俳優賞(西野七瀬)も受賞しています。

前作を超える暴力性、凶暴性が際立つ作品へ。

パワーアップしたアクションシーンにも注目です。

「竜とそばかすの姫」

スタジオ地図制作によるアニメーション作品で、第45回日本アカデミー賞でアニメーション作品賞で優秀賞、音楽賞(岩崎太整、ドヴィク・フォシェル、坂東祐大)で最優秀賞を受賞しています。

2006年の「時をかける少女」から、2009年の「サマーウォーズ」、2012年「おおかみこどもの雨と雪」、2015年「バケモノの子」、2018年「未来のミライ」を経て本作へ。

クジラや入道雲をはじめとした、インターネット、女子高校生、家族などのこれまでの細田作品のモチーフが数多く散りばめられていることに加え、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面を持つネット社会を全面に押し出しつつも、人の持つ可能性を広げる大きな力となることを表現しています。 また、ネット同様に現実と虚像の二面性を持つ「美女と野獣」をモチーフにしているところもあり、恋愛やサスペンス要素を含む豊富なテーマを演出しています。

「燃えよ剣」

引用元:燃えよ剣

司馬遼太郎のベストセラー小説を原作にした作品です。

第45回日本アカデミー賞で美術賞で最優秀賞(原田哲夫)を受賞新人俳優賞(尾上右近)も受賞しています。

無謀とも言える長編小説の映像化ながら、語り部である土方歳三の記憶の断片を探るような形で一つずつ時系列に沿って148分で描ききり、史実上において定かではないことや諸説あることはもちろん尊重しつつ、様々な解釈に基づいてカッコよく仕上げられていることが見てわかる本作。 一言で言って最高です。

「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」

引用元:007.com

イーオン・プロダクションズが製作する「ジェームズ・ボンド」シリーズの第25作目で、主演のダニエル・クレイグとしては5度目の作品。

第94回アカデミー賞にてビリー・アイリッシュの「No Time To Die」が歌曲賞を受賞

第45回日本アカデミー賞で外国作品賞を受賞しています。

2006年の「007 / カジノ・ロワイヤル」で6代目のジェームズ・ボンド役となったダニエル・クレイグ。

前作で綺麗にスパイを引退したことを踏まえるとボーナスステージみたいなものでもあるのかと思いつつ、中身はボリュームアップし、これまでのクレイグボンド4作品を総括するような構成で、ラストの作品に相応しいと思います。

 

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以上、「第45回 日本アカデミー賞授賞式」で受賞した数々の作品のまとめ記事でした。

 

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