M3GAN／ミーガン

東宝東和から2023年6月9日に劇場公開された「M3GAN／ミーガン」の感想記事です。

全米ではオープニングで3,040万ドルを記録し、続編の製作も決定しています。

オススメ度4.2

あらすじ＆予告編
作品情報
レビュー
評価

あらすじ＆予告編

おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN（ミーガン）」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。

交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう…

作品情報

原題:M3GAN

製作国:アメリカ（2023年）

配給:東宝東和

監督:ジェラルド・ジョンストン

本編:102分

出演:アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マックグロー、ロニー・チェン、エイミー・ドナルド、ジェナ・デイヴィス、ブライアン・ジョーダン・アルバレス、アーロ・グリーンほか

Universal Pictures Japan

レビュー

子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー作品。

『ターミネーター』シリーズや近いところで言うと『アイ・ロボット』(2004)、『イーグル・アイ』(2008)など自律型AIの定番的SF展開と、『チャイルド・プレイ』(1988)や『アナベル』シリーズを完全にアップデートした人形ホラーが完全に融合した破壊力抜群の作品に仕上がっています。

何よりTicTokで大いにバズったというミーガンダンスや森でのビーストモードなど、全く必要ないであろうムーブがミーガンをしっかり象徴しキャラづくりしていて、ダンスチャンプを使って人力をメインに撮影したことでインパクトを大きくしていますね～

両親を亡くした9歳の少女と、その心の隙間に入り込むミーガンの相関関係は抜群で、ヒューマンドラマ性も高く感じます。　暴走後はエンタメに振り切れますがｗ

ドールゆえに無表情なのは当然ながらどこかしこに愛嬌があるミーガンは、皮膚感がリアリティに富んでいて目が離せないし、対話場面はアニマトロニクス、アクションシーンはスタンドインとしっかり使い分けている感じが分かり好感が持てます。

ラストのブルースにも痺れますし、シリーズ化必至。　続編を楽しみに待ちましょうｗ