Netflixから2023年8月31日に独占配信された「ONE PIECE」の感想記事です。
尾田栄一郎による同名国民的人気漫画のハリウッド実写ドラマ化作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
世は大海賊時代――。
偉大なる海賊・赤髪のシャンクスに憧れる少年ルフィは、シャンクスと海での再会を約束する。
それから数年後、成長したルフィは揺るがぬ夢を抱え、海賊王を目指して大海原へ!
予測不能な冒険の中で、ルフィはゾロ、ナミ、ウソップ、サンジら信頼できる仲間たちと出会っていく…
作品情報
製作国:日本、アメリカ(2023年)
配給:Netflix
脚本:スティーヴン・マエダ、マット・オーウェンズ
本編:全8話
出演:イニャキ・ゴドイ、エミリー・ラッド、新田真剣佑、ジェイコブ・ロメロ・ギブソン、タズ・スカイラー、ヴィンセント・リーガン、ジェフ・ウォード、モーガン・デイヴィスほか
レビュー
恐いもの見たさで鑑賞するも、冒頭からその世界観と映像美に一気に引き込まれる…
原作者である尾田栄一郎もエグゼクティブプロデューサーとして参加しているだけあって、流石の面白さなのは間違いないでしょう。
ストーリー性は原作同様なので間違いなく良いものですし、それを良い意味で踏襲または割愛されているオリジナリティ溢れる脚本が素晴らしい。
話の大筋や着地点はブレずに、そこに至るまでの過程がうまく改変されている絶妙な再構築感は、多少描写や言い回しは変わっても、原作の大事なシーンやセリフをしっかり押さえているのも好印象ですよね〜
原作ファンだからこそ楽しめる原作愛を感じる小ネタや仕掛けが多数あったのも嬉しいポイントですw
キャスティングが抜群で、唯一の日本人俳優である新田真剣佑は、ロロノア・ゾロのストイックさと殺陣を見事に演じているし、エミリー・ラッドはナミを感情豊かに演じ切り、このシリーズの核となる部分を体現しています。
そして、イニャキ・ゴドイは1番難しいであろうルフィを熱演。 その情熱さと天真爛漫さがフィットする素晴らしさを持ち合わせているように思います。
仕草までもキャラクターを彷彿とさせ、漫画から抜け出した錯覚に陥るような扉絵と同じ服装など、原作への愛情溢れる感じがこちらまで伝わってきます。
吹き替えを担当する声優がアニメとほぼ同じなのも凄すぎる… 字幕派ではあるものの、思わず吹き替えでも観たいと思うのは実写では初めてかもしれません。
いつものメンバーに安心感を与えられつつも、役者やセリフの大人っぽさに合わせたトーンを少し落とした話し方だったり、声優陣の上手さも光っています!
節々から制作陣の愛とリスペクトを感じることができ、原作補完という視点で観ても満足度が高いように感じます。
懸念していたアクションシーンも文句の付け所のない格好良さで、ルフィのゴムゴムはどこまで伸びても違和感がなく、ゾロの殺陣は“SAMURAI”感満載でスタイリッシュ、サンジの足技もキレキレで、スピード感満載の迫力シーンが多く見受けられ、テンポ良く飽きる隙を与えない。
マイノリティや人種問題も、ハリウッド的にアメリカンナイズされることで時代に即したアップデートが要所に見受けられ、多くの人が安心して観られる作品になっていると感じます。
原作と実写のチューニングがうまく合わさって生まれた、まさに新解釈のワンピースとして一見の価値はあると思います!
シーズン2で見られるであろうロギア系能力者の戦闘シーンも楽しみにしつつ、続編報告に期待したい所ですね!
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 8.5 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 86% Audience 96%
metacritic METASCORE 67 USER SCORE 7.8
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