東宝から2021年12月10日に劇場公開された「あなたの番です 劇場版」の感想記事です。
2019年に日本テレビ系列で放送され、都内マンションで新婚生活を始めた夫婦が住民たちの「交換殺人ゲーム」に巻き込まれていく様子を予想外な展開の連続で描き、大きな話題を呼んだテレビドラマ「あなたの番です」の劇場版です。
ドラマ版とは異なる“もしもマンションの住民会に出席したのが妻ではなく夫だったら”、そして“交換殺人ゲームが始まらなかったら”、というパラレルワールドを描くミステリー作品です。
オススメ度
あらすじ＆予告編
菜奈と翔太はマンション「キウンクエ蔵前」に引っ越して2年後、結婚することを決め、船上ウエディングパーティーにマンションの住人たちを招待する。
ところが、パーティーで殺人事件が発生。
さらに、逃げ場のない船上で、出席者が次々と殺されていく…
作品情報
製作国:日本（2021年）
配給:東宝
監督:佐久間紀佳
企画・原案:秋元康
本編:142分
出演:原田知世、田中圭、西野七瀬、横浜流星、木村多江、生瀬勝久、浅香航大、奈緒、山田真歩、三倉佳奈、金澤美穂、大友花恋、坪倉由幸、中尾暢樹、小池亮介、袴田吉彦、片桐仁、門倉麦、真飛聖、野間口徹、皆川猿時、田中哲治、徳井優、田中要次、竹中直人ほか
レビュー
動機がない他人同士が行う”交換殺人”をテーマにしたドラマ版は、毎話釘付けになる作品で記憶に残っていますが、劇場版は2時間ドラマ仕様のミステリーで「あなたの番です」のタイトルには若干そぐわない形。
住民会に菜奈ではなく翔太が参加したことで枝分かれした世界線として受け入れることが可能であれば、ドラマの関係性を保ったり時系列的に違和感があったりするもののドラマを伏線として上手く利用した脚本となっていました。 サイコパスはサイコパスとしてしっかり描かれていながらも、しっかり違う路線で話が進むので。
物語の決着を迎えるにあたり、無理矢理な元カレ設定や浅香航大演じる刑事の心情がしっかり描かれなかったことが残念でなりません。 1番重要になってくると思ったのですが…
竹中直人演じる管理人はおそらく内山が殺しているのであろうことは想像がつきますが、真相を明かす描写が皆無でモヤっとしますし、サスペンスとして成り立っているのか疑問でもあります。
想像のやや斜め右上って感じの展開で、ドラマ版の人気を受けた劇場版の枠を出なかった感は拭えないですが、頑張って脚本を仕上げたのは伝わってきました。
ドラマ版の熱を持ったまま鑑賞するのがオススメかもしれません。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 5.1 / 10
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