ウォルト・ディズニー・ジャパンから2022年10月28日に劇場公開&独占配信された「アムステルダム」の感想記事です。
1933年に発覚した政治陰謀事件「ビジネス・プロット」を題材に医師、看護師、弁護士の3人の友人がアメリカ軍将軍の殺害事件に端を発した陰謀に巻き込まれる姿をフィクションを交えて描いた作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
1930年代のニューヨーク。
かつて第1次世界大戦の戦地で知り合い、終戦後にオランダのアムステルダムで一緒の時間を過ごし、親友となったバート、ハロルド、ヴァレリー。3人は「何があってもお互いを守り合う」と誓い合い、固い友情で結ばれていた。
ある時、バートとハロルドがひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、容疑者にされてしまう。
濡れ衣を着せられた彼らは、疑いを晴らすためにある作戦を思いつくが、次第に自分たちが世界に渦巻く巨大な陰謀の中心にいることに気づく…
作品情報
原題:Amsterdam
製作国:アメリカ(2022年)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督・脚本・製作:デヴィッド・O・ラッセル
本編:134分
出演:クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、マイク・マイヤーズ、ロバート・デ・ニーロほか
レビュー
超豪華キャストと実話をベースとしたストーリーという完璧な組み合わせから、コメディタッチでデヴィッド・O・ラッセルが打ち出した作品。
『アメリカン・ハッスル』(2013)の印象が強いこのデュオにより期待値が爆上がりしているのは言うまでもないでしょう。
豪華キャストが演じる個性的すぎるキャラクターは見事で、義眼のクリスチャン・ベールはぶっ壊れてキテレツさを巧妙に演じているし、マーゴット・ロビーは美貌全開。 ジョン・デビッド・ワシントンを加えた3人の関係性は見るからに気持ちが良い。 そこにラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ、クリス・ロック、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズまで出てくるというオスカー揃いの面々w テイラー・スウィフトのお客様感も堪らないw これだけの俳優が揃いも揃って次から次へと縁起合戦するだけあって飽きる要素は一つもありません。
しかし、無駄遣いと揶揄されるのも致し方ないとも思える演出不足によって、随分と短絡的な展開のまま終始してしまい、ある種の消化不良を起こしかけたのが残念で仕方ない。
自らの潔白を証明するため、巨大な陰謀に立ち向かうという過激な実話をベースにしていながら、思ったより淡白な展開は実話ゆえのものなのか…
なんにしろ出ているキャストの演技は素晴らしいので、それだけでも観る価値はあるかもしれません。 ストーリーに重きを置く方にはオススメできませんがw
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.1 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 33% Audience 62%
metacritic METASCORE 48 USER SCORE 5.3
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