ギャガから2020年1月17日に公開された「イントゥ・ザ・スカイ ~気球で未来を変えたふたり~」の感想記事です。
エディ・レッドメイン × フェリシティ・ジョーンズ。 『博士と彼女のセオリー』の二人の再共演作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
舞台は1862年ロンドン。
天気を予測することが出来ると唱えた気象学者ジェームズは、気球操縦士アメリアと共に、研究のため気球で空へ向かうことに。
美しくも神秘的な雲に魅せられ、空の偉大さに驚嘆する二人。
だが、前人未到の高度に達するも、想像を絶する自然の脅威によって絶体絶命の危機に陥っていく…
作品情報
原題:The Aeronauts
製作国:アメリカ・イギリス(2020年)
配給:ギャガ
監督:トム・ハーパー
本編:101分
出演:フェリシティ・ジョーンズ、エディ・レッドメイン、フィービー・フォックス、ヒメーシュ・パテルほか
レビュー
実話に基づく
本作の最大の見せ場となるガス気球飛行はジェームズ・グレーシャーとヘンリー・コックスウェルが1862年9月5日に行ったフライトであるようです。
そのフライトで、2人が乗ったガス気球は高度1万1887mに達し、当時の最高高度到達記録を更新しました。
しかし、本作にはグレーシャーこそ登場するものの、コックスウェルは女性パイロットのアメリア・レンに置き換えられ、アメリアはコックスウェルやソフィー・ブランシャール(プロのガス気球飛行士になった初めての女性)などの実在する飛行士を手引きに創作された架空のキャラクターであるようです。
架空のキャラクターを登場させたからといってリアリティが損なわれることはなく、時代背景や気球や装備品などの骨董品感がエグくて余計リアリティとスリリング度が増しています。
ジャンボジェットが実現してくれた人類の夢、高度10000mを超える空の旅。 それを生身の身体で成し遂げ現在でも破られていない記録として残っている…ロマンしかないでしょう。
圧巻の映像美
どこまでも続く青い空や太陽の光を浴び輝く雲、荒れ狂う嵐と氷点下の世界、光輪や蝶の群れなど神秘的な現象など、高度11000m、気温マイナス50℃、酸素もほとんどない世界を、最先端の映像とドルビーアトモスのレコーディング技術で、リアルかつダイナミックに再現されています。
圧巻としか言えない。
感動します。
もはや間違いない2人
フェリシティ・ジョーンズが男前でカッコ良すぎる。
果敢というか無謀というか気球を相手にしたアクションシーンはもはやハラハラして手に汗握ります。
エディ・レッドメインもこんなにも古典的というか昔のイギリスが似合う俳優が他にいるかと思う素晴らしい演技力を披露しています。
ラブロマンスこそないものの、実話部分を改変してダイバーシティ化したことに意義を感じつつ、非常に的確な配役だったと感じます。
「気球と空」というシンプルな組み合わせだからこそ、感じ取れるエンターテインメント性。
極度の高所恐怖症の私は一生に見ることのない景色だとは思いますが、疑似体験した気持ちになれる映画です。 ソアリンが頭にチラつきますが笑
兎にも角にも、空の美しさとスリリングな展開に物凄く引き込まれた作品でした。
『Look up, the sky lies open』
脚本
配役
演出
音楽
映像
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