ウォルト・ディズニー・ジャパンから2021年11月5日に劇場公開された「エターナルズ」の感想記事です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第26作目となる作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
遥か太古、絶対的存在であるセレスティアルズによって生み出され、邪悪なディヴィアンツから人類を守ることを命じられた不死の宇宙種族エターナルズは7000年以上人類を見守り、時に導いていた。
遂にディヴィアンツを殲滅したエターナルズは解散しそのまま地球で密かに暮らしていた。
しかし、サノスによる宇宙の生命半減が元に戻った後、再び姿を現したディヴィアンツを倒すため再度集結することとなる…
作品情報
原題:Eternals
製作国:アメリカ(2021年)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:クロエ・ジャオ
本編:156分
出演:ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、ドン・リー、キット・ハリントン、サルマ・ハエック、アンジェリーナ・ジョリーほか
レビュー
本編2時間36分は、10年間の集大成であった「アベンジャーズ / エンドゲーム」の3時間1分よりは短いものの、初見のキャラクターのみの作品としては長時間である作品です。
しかし、7000年以上に渡る彼らの歩みと10人の人間模様を織り交ぜたアクション映画としては致し方無いところが大きいのではないでしょうか。
予備知識のない10人の背景を描くのは、出自が同じでもなかなかに困難を極め、時間の行き来を多用しながらの描写になかなかスルッと入り込めない感じもあるとともに、MCU映画っぽくないキャラクターたちのラブシーンの多さに伴いアクションシーンが少な目という、なんともMCUファンにはテンポが悪く感じてしまうような作りになっている感じがしてしまいます。
極めつけは、「アベンジャーズ / エンドゲーム」までに21作を擁し、最大・最強のボスキャラとして「サノス」の脅威を描いた今までのMCUは非常に良く出来た作りになっていたと、個人的には思うのですが、本作ではそれを簡単に上回りそうな「ティアマット」…
一応食い止めはしましたが、地表から覗いてるしどうすんのこれ状態w
それに割とパッパッと倒されていく雑魚キャラのように見えるディヴィアンツも相当強いですよ…?笑
それでいて「アベンジャーズ」を超えるほどの強さを「エターナルズ」からはそこまで感じない…
今後の展開やクロスオーバーにも恐いもの見たさで少し期待がかかりますよね〜
何よりもMCU映画の醍醐味であるアクションシーンに注力してもっと盛り上げて欲しい!という思いが募る作品となりました。
超豪華俳優陣
TWDこと「ウォーキング・デッド」のシーズン9(2018〜2019)でコニー役でブレイクし、オスカー候補になった「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」(2020)などにも出演していて自身も聴覚障害を持つローレン・リドルフが出演しています。
原作コミックでは男性として描かれたマッカリでしたが、MCU版の設定は聴覚障害を持つ女性。
MCUで聴覚障害を持つヒーローを描くのは本作が初めてで、撮影ではレーザーポインターを使っての指示やアメリカ手話(ASL)を使って臨んでいたそうです。
ジェンダーや人種を含めて文字通り多様性のために闘うマーベルという像が具現化された瞬間とも言える作品となりました。
また、本作でMCU出演を果たしたアンジェリーナ・ジョリー。 冷淡ながら今にも壊れそうなセナを好演しています。
妖艶さが素晴らしいですよね〜
更には、そのセナを支えるギルガメッシュを演じた韓国の人気俳優マ・ドンソク。
「新 感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)などの好演が記憶に新しい素晴らしい俳優ですが本作で華々しいハリウッドデビューとなりました。
その他にもGOTこと「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズでロブ・スタークを熱演したリチャード・マッデン、「クレイジー・リッチ!」(2018)のジェンマ・チャン、「フリーダ」(2002)で第75回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたサルマ・ハエックなど、国際色豊かな豪華俳優陣が集結しているのは見どころの一つです。
脚本
配役
演出
音楽
映像
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