オリエント急行殺人事件

20世紀フォックスから2017年12月8日に劇場公開された「オリエント急行殺人事件」の感想記事です。

1934年にアガサ・クリスティが発表した小説『オリエント急行の殺人』を原作とした実写化映画化作品です。

オススメ度4.1

あらすじ&予告編

列車内で起きた殺人事件。 容疑者は乗客全員。

エルサレムで事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロは、イギリスでの事件解決を依頼され、急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。

アメリカ人富豪ラチェットから脅迫を受けているからと身辺警護を頼まれるが、ポアロはあっさりと断る。 その夜、雪崩で脱線し立ち往生してしまった車内でラチェットが何者かに殺害される。

鉄道会社から捜査を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に聞き込みを開始するが、乗客全員には完璧なアリバイがあることが判明するのだった…

作品情報

原題:Murder on the Orient Express

製作国:アメリカ(2017年)

配給:20世紀フォックス

監督・製作:ケネス・ブラナー

本編:114分

出演:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、デイジー・リドリー、ミシェル・ファイファー、ウィレム・デフォーほか

レビュー

1934年を舞台に、中東とヨーロッパをつなぐ豪華寝台列車「オリエント急行」内で発生した密室殺人事件に名探偵エルキュール・ポアロが挑む、言わずと知れた英国を代表するミステリー作家であるアガサ・クリスティの代表作の実写映像化作品。

誰もが読んだであろうこの物語の映像化とあって、知っていることを前提にしたかのような疾走感で謎解き要素がほぼ皆無のままクライマックスへ向けて一直線に進むストーリー展開。 まさに急行w

しかし絶対的な映像美と豪華キャストが逸品に仕上げているのは、観た人であれば誰もが感じるところではないでしょうか。

シェイクスピア劇の舞台で評価の高い名優ケネス・ブラナーは、この題材には打ってつけですよね〜

個人的には『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)で演じたギルデロイ・ロックハートの印象が強いですが、監督として『マイティ・ソー』(2011)、『シンデレラ』(2015)と大ヒット作での活躍も目覚ましく、『ダンケルク』(2017)でのクリストファー・ノーラン作品に出演し話題となりました。 好みの作品に度々関わっていてくれるマルチな才能ですよね〜

そんなブラナー演じる名探偵ポアロ、さらには監督も兼ねている企画に、ベテランから若手スターと超豪華キャストが並んだラインナップにワクワクすること間違いなしです。

乗車シーンや長回しカットなどの映像に加え、豪華な寝台列車などのセットやアクションなどエンタメ要素満載の素晴らしい作品となっています。

アガサ・クリスティの小説を未読だと少し内容がすっ飛んでる感じもあるかもしれませんが、万人にオススメしたい作品で、今後続くであろうシリーズにも期待したいですね〜

評価

脚本3.5

配役5.0

演出4.0

音楽3.5

映像4.5

 IMDb 6.5 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 61% Audience 54%

metacritic METASCORE 52 USER SCORE 6.4

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