クライ・マッチョ

ワーナー・ブラザース映画から2022年1月14日に劇場公開された「クライ・マッチョ」の感想記事です。

1975年に発刊されたN・リチャード・ナッシュによる小説の実写映像化作品です。

数々の名作を世に送り出してきたクリント・イーストウッドの監督デビュー50周年記念作品です。

オススメ度3.3

あらすじ&予告編

かつて数々の賞を獲得し、ロデオ界のスターとして一世を風靡したマイク・マイロだったが、落馬事故をきっかけに落ちぶれていき、家族も離散。 今は競走馬の種付けで細々とひとり、暮らしていた。

そんなある日、マイクは元の雇い主からメキシコにいる彼の息子ラフォを誘拐して連れてくるよう依頼される。

親の愛を知らない生意気な不良少年のラフォを連れてメキシコからアメリカ国境を目指すことになったマイクだったが、その旅路には予想外の困難や出会いが待ち受けていた…

作品情報

原題:Cry Macho

製作国:アメリカ(2021年)

配給:ワーナー・ブラザース映画

監督・製作:クリント・イーストウッド

本編:104分

出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ドワイト・ヨーカム、フェルナンダ・ウレホラ、オラシオ・ガルシア・ロハスほか

レビュー

91歳のクリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務める作品と聞いては観るしかないというのが正直なところではあります。

俳優デビューから66年、監督デビューから50年経つというのだからもはやレジェンドなんて言葉で形容するには物足りないでしょう。

こんなにもカーボーイ姿が似合う役者はいないのではないかと、当たり前とすら思えるようなことを思わざるを得ないカッコよさが滲み出ているし、こんな風に歳をとることが出来たらなぁと思ってしまいます。

物語は少年と老人の他人同士が関係を深めていくことを軸に、馬と車という二つの要素を携え進んでいきますが、イーストウッド映画ならではである説明描写や過剰な演出を省いたテイストで、ある意味単調とも言える展開。 しかし緊張感やテンポなどが匙加減が妙に心地良く、少年への一言一言がまるで観客へ向けて放たれているかのような錯覚を起こすほどに沁みてきます。

演出や映像にこれと言って特筆すべきことはありませんが、脚本と俳優の相性がこれ以上ないほどにマッチしている映画は少ないかも知れません。

数値的な評価が難しいところではありますが、全体のバランスが凄く良い秀作であるように感じます。 一見の価値はあると思います。

評価

脚本3.0

配役4.0

演出3.5

音楽3.0

映像3.0

 IMDb 5.7 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 57% Audience 64%

metacritic METASCORE 58 USER SCORE 5.4

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