20世紀フォックス映画から2018年3月1日に劇場公開された「シェイプ・オブ・ウォーター」の感想記事です。
第90回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞し、第75回ゴールデングローブ賞でも2部門を受賞した作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
1962年、冷戦下のアメリカ。 政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。
イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。 幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。
そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る…
作品情報
原題:The Shape of Water
製作国:アメリカ(2017年)
配給:20世紀フォックス映画
監督:ギレルモ・デル・トロ
本編:123分
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサーほか
レビュー
声を失った女性と半魚人のラブストーリー作品。
互いに言葉を介さず、目線と表情で愛を育む姿に、新しい形のラブストーリーを見せつけられます。
対比として、愛のない夫婦やコミュニケーション能力に乏しいゲイの隣人を登場させることで、言語の優位性をなくし、演者の表現力を映えさせる手法は抜群。
常に薄暗く深緑色に見える映像とウェット感、冷戦下のアメリカを彷彿とさせるセットデザインなど、細部にこだわり抜かれた演出も流石の一言に尽きますね〜
ストーリーは既視感もある王道的展開ながら、心の距離が近づいていく過程にときめき、施設から運び出す作戦には心躍らせられることは間違いなく、内面を見つめ合うことこの上ないロマンスは簡単な言葉では言い表せないように感じます。
全てにおいて抜群のクオリティで、観るもの全てをその世界観に誘ってくれる稀に見る秀作です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 92% Audience 72%
metacritic METASCORE 87 USER SCORE 7.0
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