Disney+から2020年12月18日に独占配信された「セイフティ 最高の兄弟」の感想記事です。
クレムソンタイガースに参加するために家族の逆境と戦ったフットボール選手”レイ・マケラスベイ”の実話に基づいた作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
クレムソン大学にアメフトでのスポーツ特待生として入学したレイレイことレイ・マケラスベイ。
強豪チームなので練習はハードだが、勉学に励み、仲間を作り、充実した キャンパスライフを送っていた。
そんな時地元に残してきた弟フェイマールに問題が襲い かかる。
薬物依存症の母親がリハビリを受けるために11歳のフェイは、父親不在の荒れた環境で一カ月間も一人で暮らさなければならなくなってしまったのだ。
フェイを養護施設に入れると話す福祉局の職員に対し、咄嗟にレイレイは自分が面倒を見ると 言ったことがすべての始まりだった…
作品情報
原題:Safety
製作国:アメリカ(2020年)
配給:Disney+
監督:レジナルド・ハドリン
本編:120分
出演:マシュー・グレイヴ、ルーク・テニー、コリンヌ・フォックス、ローダ・グリフィス、アマンダ・メイソン・ワーレン、ジェイ・リーヴス、タデウス・J・ミクソン、ジェームズ・バッジ・デールほか
レビュー
アメフト強豪校であるクレムソン大に特待生として入学し、夢を追いながらも一人ぼっちになってしまった弟を守るために苦悩し戦う青年の姿に家族や仲間との絆を感じるサクセスストーリー。
クレムソン大はNCAAのディビジョンI-Aのアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)に所属する名門校。 まさにそこの特待生として奨学金を手にするには血の滲むような努力が必要だったはずです… それだけでも十分に特別な存在ですよね〜
薬物依存症の母親がリハビリを受けるため、11歳のフェイマールが父親不在の荒れた環境で一カ月間も一人で暮らさなければならなくなってしまう…見兼ねたレイレイはフェイを寮に連れ帰るも次第に大学サイドにバレはじめ、NCAAとの協議にまで至る…
その過程で、「誰も助けてくれない、信じられるのは自分のみ」だったスタイルから、「自分は一人ではない、チームも支えてくれる人たちも皆”家族”」だと思えるようになっていく。 この心理的変化が心に刺さります。
過酷な環境に置かれ、様々な社会問題も相まって、他人への信頼を徐々に学んでいくのはまさに”感動”の一言に尽きます。
まるで父として自己犠牲もモノともしない本物の愛に心温まり、感情移入し応援したくなります。
当たり前すぎて忘れかけている、人として大切な心のあり方を体現しています。
”夢も弟も諦めない”という強い意志に、困難な状況の中で育まれていく仲間たちとの絆に胸が熱くなる、そんな夢や希望が詰まった奇跡の実話。 号泣必至ですw
万人にオススメしたい作品です。 配信オンリーなのが勿体無い!!
Ray McElrathbey
レイ・マケラスベイは、クレムソン大に本作のタイトルとなるセーフティとして入団しましたが、 最終的にはランニングバックに転向。
RBデプスチャートで、後にNFLでプレーしたC.J.スピラーとジェームス・デイビスに次ぐ3位でしたが、2007年に2年生になる前に前十字靭帯断裂を負いシーズンを欠場。
怪我で戦列を離れている間に社会学の学士号を取得し、クレムソン大学はマケラスビーの2008年シーズンのフットボール奨学金を更新しなかったため、その後ノースカロライナ州のマーズヒル大学に転校し、2010年に大学フットボールでのキャリアを終えました。
マーズヒル・ライオンズではディフェンスバックとリターンキックを務めましたが、NFLでプレーすることは無かったようです。
卒業後は、危機コーディネーターとしてホームレスの人々と協力するなど、しばらくの間社会福祉事業や非営利団体で働き、現在トラック運送会社を経営。 さらにレイのセーフティ ネット財団で弟のファフマールと母親のトーニャと一緒に働いているようです。
怪我は残念でしたが、これからも家族が離れることはなさそうですね!!
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.8 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 79% Audience 78%
metacritic METASCORE 55 USER SCORE 6.3
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