東宝から2015年7月11日に劇場公開された「バケモノの子」の感想記事です。
細田守監督による長編オリジナル作品としては『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)に続く第3作となる。
前作に続き、細田が自ら原作・脚本も手がける本作は、人間界の渋谷とバケモノ界の渋天街を舞台に、親子の絆を描いた「新冒険活劇」となっています。
オススメ度
あらすじ&予告編
この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。
バケモノの世界だ。 人間界【渋谷】とバケモノ界【渋天街(じゅうてんがい)】。
交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。 ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。
その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった…
作品情報
製作国:日本(2015年)
配給:東宝
監督:細田守
本編:119分
出演:宮崎あおい、染谷将太、役所広司、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋ほか
レビュー
『時をかける少女』で青春、『サマーウォーズ』で親戚付き合い、『おおかみこどもの雨と雪』で母子愛を描いたスタジオ地図が送る”父と子”の物語。
長野や富山を舞台とした田舎の風景が多い印象を受けていた今までから一転。 渋谷という東京のど真ん中を描いているのも特徴的です。
圧倒的なグラフィックで描かれるファンタジーが、都会とマッチしていることに驚かされました。
キャラクターはみんな魅力的で、それぞれが生き生きとストーリーに絡んでくるのですが、肝心の熊徹と九太の結びつきが弱く”父と子”というテーマに弱さを感じてしまう。 さらには強さを裏付ける修業など描写も弱く感じられる。
そして一郎彦との因縁も弱いために、ラストの大きなうねりにつながらなかったなぁ…
宮崎駿の世界観を意識しすぎたかのように感じられてしまったのが残念でならないですね〜
子供が楽しめるのかはわかりませんが、引き続き夏休みのアニメ映画として3年に1度程の頻度で作品を送り込んで欲しいものですね!
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.6 / 10
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