Netflixから2019年8月2日に独占配信された「バスケがすべて」の感想記事です。
オススメ度
作品情報
原題:Basketball or Nothing
製作国:アメリカ(2019年)
配給:Netflix
本編:全6話
レビュー
アリゾナ州ナバホ・ネイションにあるチンリ高校バスケットボール部を舞台にしたドキュメンタリー作品。
インディアン保留地の誇りをかけ地域一丸となり応援するこのチームが目指すのは、未だ嘗て達成されていない悲願の州大会優勝。
本作は高校のバスケットシーンを切り取った青春スポーツドキュメンタリーの枠におさまらず、片田舎から世界へ羽ばたかんとする若者の夢や希望であったり、生活水準を高めるため、はたまた先住民の血を引くものとしての人種的な話にまで至り、非常に感慨深い作品となっています。
平和な日本の部活動としてのドキュメンタリーでは決して表現できない、未来を手にするための手段としてのバスケットボールの在り方には唸らされます。
しかし、バスケットボール後進国である日本とは全く比較にならないほどのレベルの高さでもあり、地域の熱量もすごい。 さすがバスケットボール大国アメリカと言わざるを得ないです。
選手のアツい想いと観客のアツい応援によって織り出される、アツいドキュメンタリーになっていることは間違いないです。
何も考えずのほほんとバスケしていた自分が恥ずかしくなるほどです。
大きな成功体験がより良い人格を作るとまでは思いませんが、頑張った経験や悲願を達成した人にしか見えないものはあると思いますし、酒やドラッグで腐る人間が多い街でなら尚更。
現実社会の闇と一際輝く光を同時に見せられたような作品であるとも思います。
バスケットボールファンでなくとも観て損はない作品となっています。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.3 / 10
コメント