バッド・デイ・ドライブ

キノフィルムズから2023年12月1日に劇場公開された「バッド・デイ・ドライブ」の感想記事です。

ドイツや韓国でもリメイクされたスペイン映画「暴走車 ランナウェイ・カー」(2015)の英語リメイク作品です。

オススメ度3.2



あらすじ&予告編

いつものように子どもたちを学校に送り届けるため車を走らせる金融ビジネスマンのマットのもとに「その車に爆弾を仕掛けた。降りてはいけない。通報してもいけない。これから伝える指示に従わなければ爆破する」と、謎の着信が入る。

マットはその声の主、要求、目的などがわからぬまま運転を続けるが、行く先々で同様に爆弾を仕掛けられた車が次々と爆破されていく。  しかも、その被害者はいずれもマットの同僚だった。

マットは警察とマスコミから容疑者として追われながら、恐怖に怯える子どもたちとともに車を走らせ続けるが…




作品情報

原題:Retribution

製作国:アメリカ・イギリス・フランス(2023年)

配給:キノフィルムズ

監督:ニムロッド・アーントル

本編:91分

出演:リーアム・ニーソン、ノーマ・ドゥメズウェニ、リリー・アスペル、ジャック・チャンピオン、エンベス・デイヴィッツ、マシュー・モディーン、アリアン・モーイエドほか



レビュー

スペインの「ランナウェイ・カー」(2015)が、ドイツの「タイムリミット」(2018)に始まり、韓国の「ハード・ヒット」(2021)に続く形でハリウッド・リメイク化された本作。

長年仕事にかまけてきて家族と溝が出来てしまった父親が、同僚にに裏切られ、命の危機にさらされながらも家族との絆を取り戻す王道ストーリーながら、リーアム・ニーソンが流石の立ち回りを見せてくれます。

車に仕掛けられた爆弾によってヒリヒリする緊張感が良く演出されているし、シンプルにまとまっているので非常に観やすい作品に仕上がっているように感じます。

それにしても老齢な同僚のうっすい欲望が動機としては思ったより寒い感じがしてしまったのは否めず、描写もないのでどうしても薄っぺらいオチになってしまった感は否めず。

脅迫犯の設定がオリジナルから変更されていることを考慮しても、ハリウッド的なお約束というか、分かりやすさ重視の安心感とB級感と言うべきなのだろうかw

何にしろB級映画として捉えて鑑賞する上では面白い作品であることは間違いない作品です。



評価

脚本2.5

配役4.0

演出3.0

音楽3.0

映像3.5



IMDb 5.3 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 29% Audience 66%

metacritic METASCORE 43 USER SCORE 4.3

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