20世紀フォックスから2015年4月10日に劇場公開された「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の感想記事です。
第87回アカデミー賞で同年度最多タイの9部門でノミネートされ、作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
スーパーヒーロー映画で大スターになったが、仕事も家族も失った男。
復活をかける彼を待ち受ける奇想天外なトラブルとは…
作品情報
原題:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
製作国:アメリカ(2014年)
配給:20世紀フォックス
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
本編:119分
出演:マイケル・キートン、ザック・ガリフィアナキス、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、エイミー・ライアン、ナオミ・ワッツ、アンドレア・ライズボローほか
レビュー
「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡した俳優が、再起をかけてブロードウェイの舞台に挑む姿を描いた作品。
「バットマン」を演じたマイケル・キートン主演で描く本作を、「バベル」(2006)などシリアスなヒューマンドラマ作品に定評のあるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督を務め、要所にこだわりを見せた演出で作り上げています。
一見作品全てが長回しとも観える抜群のカメラワークと、ジャズテイストのドラムラインが本作を大きく引き込みやすくしているように感じます。
そして、深みのあるストーリーは元スター俳優の苦悩を鮮明に描いて余りあるし、それをマイケル・キートンが完全に演じきっています。
エドワード・ノートンも代役として舞台に参加する優れながらも破天荒的で、マイケル演じるリーガンと対立するマイク役を好演。
これらのテクニカルな演出が支え、観る人にある程度委ねる読み取り必至の大筋と、現実と妄想の境界をあえてブレさせた野心的な作品であると感じます。
誰もが抱えるエゴだったり寂しさといったものを上手く切り取った秀作であるように思いつつも、人に勧めるかと言われると…笑
色々な要素が個人的にはハマったので高評価ですが、割れそうな作品であるような気がします。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.7 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 91% Audience 78%
metacritic METASCORE 87 USER SCORE 8.2
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