20世紀フォックスから2015年10月9日に劇場公開された「ファンタスティック・フォー」の感想記事です。
マーベル・コミックの同名のスーパーヒーローチームをベースにした「ファンタスティック・フォー」フランチャイズのリブート作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
子供の頃から発明好きだったリードは、友達ベンとともに自力で物質の転送装置を完成させ、科学コンテストに出展する。 リードの才能に目をつけたストーム博 士は、彼を研究員としてスカウトし本格的な装置を完成させる。
実験として自ら転送装置に入ったリードと仲間たちは、異次元の惑星ゼロに送られる。 その時、 予期せぬ事故が起き、異次元のパワーによってリード、スー、ジョニー、ベンが不思議な能力を身につけてしまう。 それぞれのパワーに苦悩し葛藤する4人。 同じ頃、事故で惑星ゼロにとり残された仲間の1人が、信じがたい特殊なパワーを身につけ、邪悪な敵に変貌していたのだった…
作品情報
原題:Fantastic Four
製作国:アメリカ(2015年)
配給:20世紀フォックス
監督:ジョシュ・トランク
本編:100分
出演:マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダン、ケイト・マーラ、ジェイミー・ベル、トビー・ケベル、レグ・E・キャシー、ティム・ブレイク・ネルソンほか
レビュー
脚本、演出、ユーモアの欠如、ダークなトーン、テンポ、編集、ビジュアル、主要キャラクターのダイナミックさの欠如、原作への不忠実さなどが批判され、製作費1億5,500万ドルに対し、全世界で1億6,800万ドルの興行収入を上げ、8,000万ドル以上の損失を出した本作。
第36回ゴールデンラズベリー賞では、「最低監督」「最低前日譚・リメイク・盗作・続編」「最低作品」の各部門で受賞し、「最低スクリーン・コンボ」「最低脚本」にもノミネートされ、まさしくスーパーヒーローシリーズの中でも最下層の評価を受けたと言って良いでしょう。
コミックでのヒットと映画が結びつきが強いように思うも、どうも肉体変容系に世間は厳しいように見受けられますねw ハルクもそこまでヒットしてないようですし。
そもそも前評判の段階で苦戦が囁かれていたのに製作されたのは何故なのかは置いといても、リブート前とほとんど変わり映えしていないように感じられたのが残念に感じたし、主人公の超人化を丁寧に描くがゆえにDr.ドゥームが描き足りなさすぎた感は否めない。
高度な知能を持つ天才科学者で、尊大な性格に顔と全身を覆う金属製のアーマー、フードを身につけているミステリアスなキャラクターで、古代ラトベリア王朝の末裔である母が持っていた魔術の知識とチベット僧との修行によって身につけた魔法の力も持っているDr.ドゥームをこんなぞんざいに…
2017年6月9日に続編の公開が予定されていたが、本作の失敗を受け中止。 さらに、2019年のディズニーによる21世紀フォックスの買収に伴い映画化権がマーベル・スタジオに戻ったため、20世紀フォックスが配給した「ファンタスティック・フォー」の3作目にして最後の作品となっています。
これは幸か不幸かMCUへの足掛かりとなったと言って良いでしょうw
概ね否定的な評価を受けてはいるものの、キャストの演技力やミュージカル・スコアなど高評価な点もありますし、個人的にファンタスティック・フォーは好きなのでMCU版にクオリティを修正して作製されることに期待しましょうw
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 4.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 9% Audience 18%
metacritic METASCORE 27 USER SCORE 2.8