ウォルト・ディズニー・ジャパンから2023年8月4日に劇場公開された「マイ・エレメント」の感想記事です。
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズとピクサー・アニメーション・スタジオ製作する27作目の長編映画です。
オススメ度
あらすじ&予告編
火、水、土、風のエレメントたちが暮らすエレメント・シティ。
家族のために火の街から出ることなく父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていた火の女の子エンバーは、ある日偶然、自分とは正反対で自由な心を持つ水の青年ウェイドと出会う。
ウェイドと過ごすなかで初めて世界の広さに触れたエンバーは、自分の新たな可能性、本当にやりたいことについて考え始める。
火の世界の外に憧れを抱きはじめたエンバーだったが、エレメント・シティには「違うエレメントとは関わらない」というルールがあった…
作品情報
原題:Elemental
製作国:アメリカ(2023年)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ピーター・ソーン
本編:101分
出演:リーア・ルイス / 川口春奈、マムドゥ・アチー / 玉森裕太、ロニー・デル・カルメン / 楠見尚己、シーラ・オンミ / 塩田朋子、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ / MEGUMI、キャサリン・オハラ / 山像かおり、メイソン・ヴェルトハイマー / 大谷育江ほか
レビュー
火・水・土・風のエレメントが共に暮らす都市エレメント・シティを舞台に、火のエレメントであるエンバーと水のエレメントであるウェイドの絆を描いた作品。
ほとんどの登場人物が流線形で可愛らしいキャラデザインが抜群に映えているのは予告編からも分かる通りで、それぞれの人種、宗教、国籍をメタファー化しているエレメントとその街づくりは否が応でも華やかさが際立ちます。
世界観や人物設定も中々に作り込まれていて、移民や人種・貧困差別、成長と親子関係に恋愛まで様々な要素が盛り込まれたストーリーを、子供にも理解できるようにシンプルにまとめ上げ、それでいて説明っぽくなくて説教臭くもないエンタメに落とし込むというディズニーらしさが光った作品ではないでしょうか。
あくまで2人の関係と親子関係に重きを置いたことで、浸水の原因究明に至らないというテーマの薄さは否めないものの、「互いを理解する」というような普遍的なテーマはしっかりと演出しきれていて良かったように感じます。
どうもバスケの試合だったりアメリカを想像させる要素が引っかかりますがw
1970年代のニューヨークで移民の息子として育ったソーン監督の少年時代からインスピレーションを得ており、街の文化や多様性を強調する一方、『招かれざる客』(1967)、『月の輝く夜に』(1987)、『アメリ』(2001)といったロマンティック・コメディからもインスピレーションを得ているというだけあって、ピクサー史上1番と言って良いほどにラブストーリー色が強い作品となっています。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.0 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 74% Audience 93%
metacritic METASCORE 58 USER SCORE 5.5
コメント