Netflixより2023年12月20日から配信、それに先立ち12月8日から一部劇場で公開された「マエストロ:その音楽と愛と」の感想記事です。
第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品で、第96回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞ほか7部門にノミネートされています。
オススメ度
あらすじ&予告編
音楽界の伝説的存在であるレナード・バーンスタインとフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインがともに歩んだ生涯を振り返る。
紆余曲折に満ちた、大胆かつ情熱的な愛の物語…
作品情報
原題:Maestro
製作国:アメリカ(2023年)
配給:Netflix
監督:ブラッドリー・クーパー
本編:129分
出演:ブラッドリー・クーパー、キャリー・マリガン、マット・ボマー、マヤ・ホーク、サラ・シルヴァーマン、ジョシュ・ハミルトン、スコット・エリス、ギデオン・グリック、サム・ニヴォラ、アレクサ・スウィントン、ミリアム・ショアほか
レビュー
「アリー/スター誕生」で監督としても高く評価されたブラッドリー・クーパーの長編監督第2作で、「ウエスト・サイド物語」の音楽などで知られる世界的指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと女優・ピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインがともに歩んだ激動の人生と情熱的な愛の物語を、バーンスタインの雄大で美しい音楽とともに描いた伝記ドラマ。
これでもかと繰り出される音楽が、レナード・バーンスタインがどれだけ奇才だったかを物語っているようで抜群であることに加え、突然ミュージカル調になてリアリティラインを超越するワクワクさを煽る構成も面白い。
監督2作目にしてこれほど巧みに作れるものかと舌を巻くが、それだけでは終わらない。
クーパーがレナードの若き日々から老年期までを自ら演じ、老年期の目力は凄まじい表現力です。
「ナイトメア・アリー」(2022)でも感じた彼の目に弱いんですよね〜w
フェリシア役を務めた「プロミシング・ヤング・ウーマン」(2021)のキャリー・マリガンも抜群で、存在感の大きさはさることながら、悲しみをこらえた微笑みは刺さるものがありました。
キャリア全盛である2人の演技が、年齢を重ねた時にどれだけのものになるのか気になりますね。
指揮者としてのパフォーマンスがメインであるために、作曲家としての側面が描かれなかった部分はあるものの、人物像であったり関わりをメインに描いたことがよりバーンスタインを描いている感じがあって好感が持てました。
イーリー大聖堂でマーラー交響曲第2番「復活」を指揮するシーンは凄まじかった…
音楽も映像もクオリティ高いことは間違いないですし、製作にマーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグが名を連ねた評判の高さに納得出来る作品となっています。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.6 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 80% Audience 60%
metacritic METASCORE 77 USER SCORE 5.9
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