Apple TV+から2022年1月14日に配信、それに先立つ2021年12月31日から一部劇場で公開された「マクベス」の感想記事です。
ウィリアム・シェイクスピアの4大悲劇のひとつとして知られる戯曲『マクベス』を原作とした作品です。
第94回アカデミー賞で主演男優賞(デンゼル・ワシントン)、美術賞、撮影賞(ブリュノ・デルボネル)にノミネートにされました。
オススメ度
あらすじ&予告編
荒野で魔女たちと遭遇してからというもの、スコットランドの将軍、マクベスは己がうちに秘めていた野心を抑えられなくなっていた。
やがて、マクベスは王位簒奪を決意するに至るが、その先に待ち受けていたのは悲劇的な結末であった…
作品情報
原題:The Tragedy of Macbeth
製作国:アメリカ(2021年)
配給:Apple TV+
監督:ジョエル・コーエン
本編:105分
出演:デンゼル・ワシントン、フランシス・マクドーマンド、コーリー・ホーキンズ、ブレンダン・グリーソンほか
レビュー
小難しい脚本で繰り広げられる舞台のイメージがある敷居が高いシェイクスピア作品を、ジョエル・コーエンが監督したということで映画ファンは重い腰を上げて観た人も多いのではないでしょうか。
しかしながらシェイクスピアビギナーからしても、ストーリー展開や映像美、世界観と知識がなくとも味わい深い作品であることは間違いないです。
詩を朗読しているかのようなセリフ回しや奥行きのある画作りがモノクロで綴られる映像演出に映え、センスに溢れる重みのある作品に仕上がっています。
魔女の予言により道を踏み外していくマクベスの狂気は、愚かさと美しさが混在し圧倒させられますし、デンゼル・ワシントンが見事にハマっています。
また、フランシス・マクドーマンドもモノクロで凄みを増した演技で好演し、作品を大きく底上げしています。
思わずシェイクスピア作品を今まで通って来なかったことが悔しいとすら思わせられる作品だと感じましたし、様々な形で描かれるシェイクスピア作品と比較するのも楽しいのでは、と感じました。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.1 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 93% Audience 75%
metacritic METASCORE 87 USER SCORE 7.1
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