マグニフィセント・セブン

ソニー・ピクチャーズから2017年1月27日に劇場公開された「マグニフィセント・セブン」の感想記事です。

日本が誇る巨匠”黒澤明”の名作『七人の侍』(1954)を基にした映画『荒野の七人』(1960)のリメイク作品です。

オススメ度4.5

あらすじ&予告編

冷酷非道な悪漢ボーグに支配された町で、彼に家族を殺されたエマは、賞金稼ぎのサム、ギャンブラーのファラデーなど荒れ果てた大地にやってきた<ワケありのアウトロー7人>を雇って正義のための復讐を依頼する。

最初は小遣い稼ぎのために集められたプロフェッショナルな即席集団だったが、圧倒的な人数と武器を誇る敵を前に一歩もひるむことなく拳銃、斧、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手に命がけの戦いに挑んでいく…

作品情報

原題:The Magnificent Seven

製作国:アメリカ(2016年)

配給:ソニー・ピクチャーズ

監督:アントワーン・フークア

本編:133分

出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マーティン・センズメアー、ヘイリー・ベネット、ピーター・サースガードほか

レビュー

黒澤明監督の傑作時代劇「七人の侍」(1954)と、同作を西部開拓時代のメキシコに置き換えてハリウッドリメイクしたウエスタン「荒野の七人」(1960)という2つの名作を原案に描いた西部劇作品。

誰もが知っているストーリー展開ではあるものの、豪華俳優がそれぞれのキャラクター設定とガッチリハマっていて抜群のエンターテインメントとなっています。

金だけではない男のロマンを見せられて高まる人は多いのではないでしょうか。

本作では用心棒7人が人種多様でポリコレを意識したのではと勘繰られても仕方のない内容となっていますが、黒澤映画なのになぜイ・ビョンホンなのか…  もちろん素晴らしい俳優なのは知っているが、唯一登場するアジア人が日本人ではなく韓国人なのは悔しいですね。 真田裕之でお願いしたかったw

特筆すべきはヘイリー・ベネット演じるエマで、女性は基本的に庇護される西部劇のイメージを払拭する武闘派ぶりを披露していて印象深く、作品にアクセントを加えているように感じられました。

それにしてもデンゼル・ワシントン演じるサムがかっこいいのは言わずもがなですが、クリス・プラットのファラデーには痺れた…

個人的には黒澤版時代劇の方が好きですが、西部劇でリメイクされるほどに素晴らしい作品なのは間違い無いですし、何回でも観られる痛快な良作であると思います。

評価

脚本4.0

配役5.0

演出5.0

音楽4.0

映像4.5

IMDb 6.9 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 64% Audience 71%

metacritic METASCORE 54 USER SCORE 6.5

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