マッシブ・タレント

フラッグから2023年3月24日に劇場公開された「マッシブ・タレント」の感想記事です。

オススメ度3.8



あらすじ&予告編

かつて栄華を極めながらも、今では多額の借金を抱えるハリウッドスターのニック・ケイジは、本業の俳優業もうまくいかず、妻とは別れ、娘からも愛想をつかされていた。  そんな失意の中にあったニックに、スペインの大富豪の誕生日パーティに参加するだけで100万ドルが得られるという高額のオファーが舞い込む。  借金返済のためオファーを渋々受け入れたニックは、彼の熱狂的なファンだという大富豪ハビと意気投合し、友情を深めていく。

そんな中、ニックはCIAのエージェントからある依頼を受ける。それは、ハビの動向をスパイしてほしいという依頼だった。  CIAはハビの正体が、国際的な犯罪組織の首領だと踏んでいたのだ…




作品情報

原題:The Unbearable Weight of Massive Talent

製作国:アメリカ(2022年)

配給:フラッグ

監督:トム・ゴーミカン

本編:107分

出演:ニコラス・ケイジ、ペドロ・パスカル、シャロン・ホーガン、ティファニー・ハディッシュ、ニール・パトリック・ハリスほか



レビュー

公私共に不遇の時代を過ごしていた1990年代のハリウッドを代表するスター”ニコラス・ケイジ”が、満を持してのカムバック。

年代的に全部網羅しているとは言えないが、冒頭の『コン・エアー』(1997)に始まり、作中でもニコラス・ケイジらしさを感じる『ワイルド・アット・ハート』(1990)、『フェイス/オフ』(1997)らを押さえ、他の作品のセルフパロディも笑える程度に知っているがゆえに、個人的には十二分に楽しめた。

ストーリーは既視感のある潜入捜査ものxニコラス・ケイジだけに、捻りが足りないとも感じるのは否めない。

監督を務めたトム・ゴーミカンはこれが長編2作目の新参だけに、溢れんばかりの愛を注ぎこみ過去作への直接的な引用やオマージュをたっぷり詰め込んだのは評価したいし、セルフパロディ映画として臨んだニコラス・ケイジの再生からの今後に期待してやまない。



評価

脚本3.0

配役5.0

演出4.0

音楽3.0

映像4.0



IMDb 7.0 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 87% Audience 87%

metacritic METASCORE 68 USER SCORE 7.2