ミズ・マーベル

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引用元:Disney+

ディズニー・メディア・ディストリビューションから2022年6月8日にDisney+にて独占配信された「ミズ・マーベル」の感想記事です。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の7番目のテレビシリーズとなる作品です。

オススメ度3.7

あらすじ&予告編

カマラの力に隠された謎は、生活を一変させ、やがて世界をも変えていくことになる。

ヒーローである前にごく普通の高校生であるカマラが、家庭や学校、社会で様々な問題に直面し、力に伴う責任に悩みながらもMCUの世界を今後大きく変えるヒーロー、 “ミズ・マーベル”として目覚めていく…

作品情報

原題:Ms.Marvel

製作国:アメリカ(2022年)

配給:ディズニー・メディア・ディストリビューション

監督:アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー、ミーラ・メノン

本編:6話

出演:イマン・ヴェラーニ、マット・リンツ、リッシュ・シャーほか

レビュー

ごく普通の高校生? むしろ鈍臭い女の子が主役の物語。

イスラム教徒であるパキスタン人をベースにしているため、他のマーベル作品よりも少し感情移入心づらい場面もありますが、カマラやその取り巻きのキャストが非常に可愛らしく、見ていて少し癒されます。 親心ですかね?w

『ムーンナイト』ではエジプト神話を描き、本作ではイスラム教を舞台に”ジン”を出してくるわけです。

MCUの国際化の波が止まりませんね〜w

ちなみに余談ですが、日本にはシルバー・サムライというスーパーヒーロー兼ヴィランがいて、MCUではありませんが『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)では実写映像化もされています。

ウルヴァリン:SAMURAI

おそらくMCUで登場することはないでしょう… わかりませんがw

それはさておき、話はインドが英国の支配から独立した1947年、イスラム教徒の多いパキスタンとヒンドゥー教徒の多いインドが分離独立し、史上最大規模の強制移動や移住運動を引き起こした年にまでさかのぼります。

エピソード4.5では祖母のいるパキスタンの都市カラチに行き、スーパーパワーと一族のバックグラウンド、はたまた分離独立にまで結びつけた展開は唸るほかありません。

第二次世界大戦を背景にした『キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)や歴史上の数々の出来事に7000年以上にわたり介入してきた『エターナルズ』(2021)よりも遥に身近で掘り下げた物語であり、よく練られているように思います。

MCUお馴染みのミッドクレジットシーンで『ザ・マーベルズ(原題:The Marvels)』とのタイアップも予告されていて、ムスリムの少女の物語はより加速していきそうですね〜

評価

脚本4.0

配役3.5

演出3.5

音楽4.0

映像3.5

 IMDb 6.2 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 97% Audience 80%

metacritic METASCORE 78 USER SCORE 4.5

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