朝日放送テレビ(ABCテレビ)から2021年10月3日に放送された「ムショぼけ」の感想記事です。
沖田臥竜の小説を原作とし、藤井道人が企画プロデュースしたドラマ作品です。
オススメ度
作品情報
製作国:日本(2022年)
製作:朝日放送テレビ
監督:アベラヒデノブ、澤口明宏、逢坂元
本編:10話
出演:北村有起哉、板尾創路、九条ジョー(コウテイ)、武田玲奈、木下ほうか、松尾諭、末成映薫、鳴海唯、山崎竜太郎、新宅マキ、藤井陽人、長村航希ほか
レビュー
元ヤクザ幹部から獄中生活を12年間送り、小説家へ転身した原作者沖田臥竜の壮絶な実体験を基にしたリアリティあふれる小説を原作とした脚本を、藤井道人がプロデュースしたことでコメディタッチながらも引き込まれるヒューマンドラマに仕上がっています。
北村有起哉は全編関西弁にも挑戦していて、作品ごとに多彩な役を演じ分ける実力派の真髄を見られます。
人情の下町である尼崎を中心に関西人にとっては馴染み深い場所の数々と、セットとは思えないような生活感溢れる描写が多いです。
長年の刑務所暮らしによって、社会と閉鎖された生活を送った者が出所後、世の中の環境の変化やスピードの速さについていけないいわゆる「ムショぼけ」。
そんなムショぼけ状態にある元ヤクザの男を中心に繰り広げられるコミカルなやり取りと、思ったより社会問題に切り込むセンチメンタルなストーリー展開にグッと心を鷲掴みにされます。
まさにチャップリンの名言、『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ』が、しっくりくる作品となっています。
脚本
配役
演出
音楽
映像
コメント