1920年代のアメリカを舞台に繰り広げられる復讐劇。
原作は、作家マイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』(The Revenant: A Novel of Revenge)で、アメリカの西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサバイバルの旅を描いている。
作品情報
製作国:アメリカ(2016年)
配給:20世紀フォックス
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
本編:156分
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディほか
レビュー
なんでも自然光だけで撮影されたとか。
映像・音楽・演技、どれをとっても素晴らしい。
さらに時系列に沿って「順撮り」で撮影し、ロケ期間は9ヶ月を要した模様。
演出
息子を殺された主人公の復讐心から来る生命力で、致命傷から蘇っていく。想いの強さが純粋に演技に反映されていて思わず舌を巻く。
本作でアカデミー賞主演男優賞受賞のレオナルド・ディカプリオはもちろん、息子の仇を演じるトム・ハーディも凄い。 トム・ハーディに至っては印象と別人すぎてエンドロールまで気付きませんでしたがw
グリズリーとの死闘のシーンはまさに圧巻。 手に汗握ります。
旅路で唯一気になったのは、時間の流れ。 怪我の回復スピードが物凄く早いのでなければ何かわかりやすい描写が欲しかった。 アメリカ北西部の気候はこんなにも一貫して極寒なのかもしれませんが。
ただ、1920年代のアメリカを2015年で全く違和感なく描写されていたし、世界観は痛いほど伝わった。 この辺が映像撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキの力なのかな…と。
圧倒
復讐を題材にした映画では基本的に達成しても晴れ晴れしないような虚しさが残る、いわゆるバッドエンド的な要素が多く残ってしまい、なかなか自分的には観終わったあとにスッキリしたーとはならないんですが、本作は観終わったあともただただ圧倒されてました。 それが映像なのか音楽なのか演技なのか、それとも全部なのかはわからないけど。
ちなみに音楽には坂本龍一も参加しています。
とにかくエンタメ性は皆無だけど、映像美・音響・演技力の全てが詰まった作品で、心にゆとりがある時にもう一度観たいと思いました。
脚本
配役
演出
音楽
映像