Disney+から2024年7月4日に独占配信された「七夕の国」の感想記事です。
大人気漫画「寄生獣」の作者である岩明均による同名SF漫画を原作とした実写映像化作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
役に立たない“超能力”をもつ平凡な大学生ナン丸は、この怪事件の真相解明に巻き込まれある閉鎖的な町を訪れるが、そこで自分が、この町に先祖をもつ“球体を操る能力者”だと知る。
さらに町に隠された“3つの謎”と、球体で連続殺人を繰り返す男が、ナン丸の運命を狂わせる。
やがて、すべての謎は一つの衝撃的な答えに…
作品情報
製作国:日本(2024年)
配給:Disney+
監督:瀧悠輔、佐野隆英、川井隼人
本編:全10話
出演:細田佳央太、藤野涼子、上杉柊平、木竜麻生、鳴海唯、濱田龍臣、西畑澪花、深水元基、伊武雅刀、三上博史、山田孝之ほか
レビュー
“念力で物に小さな穴をあける”というなんの役に立たない超能力を持つ大学生のナン丸が、調査旅行中に行方をくらませた民俗学教授、丸神正美の消息を追ううちに、街や人をも丸くエグってしまう恐ろしい“球体”をめぐる事件解明に巻き込まれていく姿を描いた作品。
冒頭から期待感溢れる演出に胸躍らせながら鑑賞していたが、原作も読んだことがあるだけに驚くほどに忠実かつこだわった演出に下を巻きます。
90年代に出た漫画の設定を現代に置き換えているのにも関わらず、全く違和感を感じさせない演出も見事ですし、何よりも細田佳央太の”ちょわあああ”がハマり過ぎててw
もちろん山田孝之は声だけで無機質な感じを作り出しているし、演じる丸神頼之のビジュアルの恐いこと恐いことw
ナン丸が所属している新技能開拓研究会がフォロワーの少ないSNSアカウントを作っていたりと、キャラデザに演出、キャスティングに細かい設定、そしてリアリティと抜かる事なく作り込まれているのは好印象ではないでしょうか。
そして回を追うごとに散りばめられた伏線が回収され、 球体=“窓の外”を作りだす能力を持つ“手が届く者”、ある悪夢を見る“窓を開いた者”が生まれる“丸神の里”で、徐々に真相が明らかにされていく様は圧巻。 ミステリー要素が光っていました。
そしてナン丸をはじめ、様々な思惑と人間関係が交差していくのも非常に受け入れやすく、奥深い人物描写や生き方みたいなものをメッセージとして発信している感じも受けます。
ラストはスッキリでもあり、原作ファンも大きな改変なくキャラを更に掘り下げているので文句なしに楽しめる良作であると感じます。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.2 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer –% Audience 75%
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