から2016年1月23日に劇場公開された「信長協奏曲」の感想記事です。
石井あゆみの同名漫画の実写化でフジテレビの月9初となる時代劇作品の劇場版です。
オススメ度
あらすじ&予告編
安土城の完成と天下統一を目前にしたサブローは、ふと手にした教科書で織田信長は間もなく死ぬ運命にあることを知る。
その運命に戸惑い苦悩するサブローだったが、帰蝶や家臣たちの力強い支えのもと、運命に抗い、この時代で生き抜くことを誓うのだった。
そして、愛する帰蝶との結婚式を計画するサブロー。 場所は京都・本能寺。 時を同じくしてサブローの周りでは不穏な企てが水面下で動き出していた…
作品情報
英題:NOBUNAGA CONCERTO
製作国:日本(2016年)
配給:東宝
監督:松山博昭
本編:126分
出演:小栗旬、柴咲コウ、向井理、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、水原希子、古田新太、濱田岳、髙嶋政宏、山田孝之ほか
レビュー
大河に映画、漫画、ゲームと多岐に渡る題材として重宝されてきた織田信長の物語は、時代を超えた転生もの、タイムスリップものにw
日本史上屈指の傑物で“鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす”と揶揄されるほどの激情家のイメージあある魔王を、あえて軽めの”ラブ&ピース”と平気で口にする文字通りのうつけ者に昇華させた手腕は秀逸ですよね〜
原作から流行りものであるタイムスリップ系の見慣れた設定を軽く超える斬新さと物珍しさに引き寄せられてはいましたが、実写化がここまで映えるとは…
もちろんツッコミどころは多々あるが、史実や大河ではあり得ない軽さが売りの作品ゆえの設定となんでも出来る自由さが上手く表現されているのが実に素晴らしい。
結果として史実と同じ結末を終えるに至るわけだが、つまるところ事実は知り得ない400年以上前の話だけに、それなりに合致する心情などもあるのではないかとさえ考えさせられるのが面白い。
キャストも小栗旬の軽さに当てられてキャラクターを崩す周りの武将達も豪華キャストが演じているし、もはやセットかと言うくらい一緒に出ることが多い山田孝之は重要な役回りを巧妙に演じ、柴咲コウは変わらずの凛とした表情が艶めかしい。
時代劇としての評価はいざ知れず、コメディタッチのエンタメとしては良作であるように感じます。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.2 / 10
コメント