Amazonスタジオから2022年1月7日に独占配信された「僕を育ててくれたテンダー・バー」の感想記事です。
ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストで作家のJ・R・モーリンガーが2005年に発表した自伝『The Tender Bar』を原作とした作品です。
監督をジョージ・クルーニー、主演をベン・アフレックが務めています。
オススメ度
あらすじ&予告編
作家を志す若者が、恋愛や仕事の夢を追い求める姿を描く。
彼は叔父が営むバーのスツールに座り、地元の個性的な人々から大人になることの意味を学ぶ…
作品情報
原題:The Tender Bar
製作国:アメリカ(2022年)
配給:Amazonスタジオ
監督:ジョージ・クルーニー
本編:104分
出演:ベン・アフレック、タイ・シェリダン、リリー・レーブ、クリストファー・ロイド、マックス・マーティーニほか
レビュー
父親の代わりに故郷のロングアイランドでバーを経営する叔父の愛に支えられ、小さい頃からバーに通い文学に慣れ親しみ、イェール大に進学し、やがて作家としての道を切り開いていく少年の葛藤と成長の物語。
ベン・アフレック演じる叔父がとにかく格好良く博識で魅力的に写っていますし、バーに通う個性溢れる大人たちも素敵で子供がバーに通うといった道徳的な問題を感じさせないです。
さらには子供のことを1番に考えてくれる母親と温かく見守ってくれる祖父母に囲まれ、貧しくも幸せな環境で育てられた過程を丁寧に描写されていて、成就しない恋や夢を追い求める中でどうアイデンティティを確立していくかが描かれています。
ユーモアを作品全体に散りばめつつ、無責任な父親と訣別する主人公の本当の自立もしっかり描かれていて、絶妙な緩急の付け方に舌を巻きます。
アメリカの社会問題も明るくオープンに描き、クラシックな風景や音楽もエモーショナルでエンドロールまで作品に没頭させられます。
どこか『ウォルター少年と、夏の休日』(2003)を彷彿とさせる心温まる物語で、万人受けする作品であると思います。
また、個人的にはジョージ・クルーニー監督のベスト作品と感じました。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.7 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 51% Audience 69%
metacritic METASCORE 53 USER SCORE 5.6
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