ギグリーボックスから2020年12月11日に劇場公開された「天外者」の感想記事です。
2020年7月18日に亡くなった三浦春馬の最後の主演映画でもある作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
時代は激動の幕末から明治初期。
若き日より日本の未来のために世界に目を向け、薩摩藩士として培われた武士の魂と明治政府役人を経て実業家として成功した手腕を存分に発揮し、「商都大阪」ひいては近代日本経済の基礎を構築した稀代の「天外者(てんがらもん)」五代友厚の生きざまを描く。
作品情報
製作国:日本(2020年)
配給:ギグリーボックス
監督:田中光敏
本編:109分
出演:三浦春馬、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、迫田孝也、宅間孝行、丸山智己、徳重聡、榎木孝明、筒井真理子、内田朝陽、八木優希、ロバート・アンダーソン、かたせ梨乃、蓮佛美沙子、生瀬勝久ほか
レビュー
「名もいらぬ、実もいらぬ、ただ未来のために」
朝ドラ「あさが来た」でのディーン・フジオカの好演で歴史に明るくない層にも広く知られるようになったことも記憶に新しい五代友厚の半生を、さらには現在の日本経済のベースがどのように作られていったのかを、入り組んだ時代背景と膨大な関連人物の中からオリジナルストーリーで描いた本作。
大胆な発想と行動力で天外者(=凄まじい才能の持ち主)と呼ばれた五代を三浦春馬が熱演しています。
薩摩弁などわかりませんが、完全にそうとしか見えません。
その表情と演説シーンでの熱弁に心を揺さぶられると共に最後のシーンでは泣いてしまいました。
素晴らしい俳優が失われてしまったことを改めて痛感します。
改めてご冥福をお祈りいたします。
五代を取り囲む盟友に、坂本龍馬演じる三浦翔平や後の伊藤博文演じる森永悠希など実力派を据え、周りを固める俳優陣もハマっています。
岩崎弥太郎を西川貴教?と思いましたが、演説シーンで納得。 ガヤガヤの中でこんなに声が通る人は他にいないでしょうw 思ったよりハマっていて安心してしまいました笑
本編は2時間もなくやや駆け足気味のストーリー構成で、もっと描いて欲しかったというところもありますが、市民有志が立ち上げた「五代プロジェクト」が長年かけて公開にこぎつけたと言う前情報の割には、キャストも含めかなりのクオリティの高さを感じます。
五代友厚の足取りを追いながらテンポ良くストーリーが進み、邦画らしく後編への盛り上がりが大きいので、あっという間に見終わってしまいます。
ラスト15分は何回でも観られます。 そして何回でも泣けます。
アツい男の物語が好きな方にはオススメしたい作品です。
「地位か 名誉か 金か いや 大切なのは目的だ」
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.5 / 10
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