Netflixから2022年5月23日に独占配信された「攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2」の感想記事です。
日本が誇る世界的大ヒットアニメである、士郎政宗原作の攻殻機動隊シリーズとして初めてモーションキャプチャを使用したフル3DCGアニメーションの続編であるシーズン2です。
オススメ度
あらすじ&予告編
公安9課はポストヒューマンになかなか迫れずにいたが、Nが東京に集結をはじめ…
作品情報
英題: Ghost in the Shell: SAC_2045
製作国:日本(2022年)
配給:Netflix
総監督:神山健治、荒牧伸志
監督:藤井道人
本編:全12話
出演:川渕かおり、中博史、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子、潘めぐみ、津田健次郎、曽世海司、喜山茂雄、林原めぐみほか
レビュー
やはりキーマン
江崎プリン…ふざけた名前だw と思っていたがやはり重要な役どころを与えられていました。
唐突な展開に伴い、思いがけず過去が明かされています。
特に名前はバトーがプリンをくれたことに由来していることが判明。
「苦しんでいる人にプリンをあげらえる人になりたい」と作品にエモーショナルな展開を付加しています。
タチコマがみんなで泣くとこちらもウルっとしますよね~
二重思考
変えられない一つの現実を、そうと認識しながらもそれとは異なる自分にとってより都合のいい形に認識し直すことで摩擦係数ゼロの世界を作り出す。
新興宗教のようなぶっ飛んだ考え方に感じてしまうのですが、実際にやろうとしているのが人間ではなくポストヒューマンだというのが面白いです。
「五感では感じられないなにか、いま現在を超えるなにか…それは神とよばれるものかもしれないし、人の願望が作り出した錯覚でしかないのかもしれない。 だがその存在を信じ、世界に働きかけることが出来るなら、それは現実を変える事だってある」
「人間だけが神を持つ。理想を描き、理想に近づく為に使われる偉大なる力…可能性という名の内なる神を」
このガンダムユニコーンのカーディアス・ビストのセリフに対する攻殻機動隊のアンサーに感じてしまいます。
脱線しましたが、一人一人が世界を自分の都合のいいように解釈すれば争いの起こらない平和な世界になる。 自分に降りかかる災厄に対しても別の形に認識し直してしまうから。
んー 人類の進化といえば進化ではあるのかもしれませんが…
確かに争いは無くなりますからねぇ〜
少佐
そんな二重思考を退けたただ1人の人類となったであろう少佐。
プリンは脳殻のない疑似人格で完全義体として蘇った存在のため二重思考を植え付けられなかったとポストヒューマンは劇中で明かしていますがここでは置いときます。
少佐が超越した存在となって人間社会を飛び越えた前回までの作品に対し、人類が進化を遂げる中でそれを拒んだ今回。
バトーに言い残した「こんな人間もいたことを覚えておいて」というセリフと1A84のコード。
しかしバトーが認識することがあれば、自分が二重思考をしていることに気付いてしまうのでは??
つまり次回以降同じ世界線での続編は無いという解釈に至ってしまいます…
それでもSACシリーズは軽々想像の上を来てくれるのでしょうけどw
そして、”N”とは何か…
わからないw
それっぽいことは考えられますが、攻殻機動隊を語るには自分の頭では不十分であることが痛いほどわかりましたw
脚本
配役
演出
音楽
映像
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