東宝から2016年6月25日に劇場公開された「日本で一番悪い奴ら」の感想記事です。
原作は稲葉圭昭による『恥さらし ―北海道警 悪徳刑事の告白―』
オススメ度
あらすじ&予告編
柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となった諸星は、先輩刑事から「刑事は点数、点数稼ぐには裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられ、暴力団と密接な関係を持ちながら上司からの難題を次々と解決していくが…
作品情報
製作国:日本(2016年)
配給:東映
監督:白石和彌
本編:135分
出演:綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、瀧内公美、田中隆三、みのすけ、中村倫也、勝矢、斎藤歩、青木崇高、木下隆行(TKO)、音尾琢真、ピエール瀧、中村獅童ほか
レビュー
本末転倒
ヤクザを検挙するためにマル暴がヤクザをスパイにして、ヤクザよりヤクザらしくヤクザを食い散らかし、銃器撲滅するために覚醒剤を黙認し銃を挙げる。
文字どおり、日本で1番悪い奴ら。の話。
何も知らずにのうのうと暮らしている街でそんなことが起こってたらとゾッとします。
序盤は特にテンポが良くて作品に入り込みやすい。
基本的に自分はノンフィクション映画は(この作品は事実に基づくフィクション映画)、その尺の長さや話の重たさ、整合性、時間軸などの観点からあまり得意ではなくて結構疲れてしまうけど、割と飽きずに観られました。 とても練られた脚本である証拠ですよね〜
CASTING
綾野剛の演技は目を見張るものがあり、諸星は本当にこんな人だったんじゃないかと思ったし、ピエール瀧・青木崇高・中村獅童などの実力派なども程よく(短いくらいだけど)存在感を示していた。
YOUNG DAISもかなり太郎の役柄に馴染んでいて、もはや役者にしか見えない。
そして、そんな諸星と太郎の友情というか親子愛?には感動すら覚えた。
何を信じるか
もちろんハッピーエンド!スッキリ!とはいかない話ではあるけど、柔道で拾ってくれた道警を信じて汚いことをやりながらも公共と仲間のために生きた男の話から、人生とは何を信じて何のために生きるか、を考えさせられるような作品だったと思います。 正しかったとは全く思いませんけどね笑
脚本
配役
演出
音楽
映像